DNSラウンドロビンに関するネットワークスペシャリスト試験
了解しました ✅
ここでは 「DNSラウンドロビン」 をテーマに、ネットワークスペシャリスト試験風の問題を10問作成します。
DNSラウンドロビンは、1つのホスト名に複数のAレコード(またはAAAAレコード)を登録し、DNSサーバが順番に応答することで簡易的な負荷分散や冗長化を実現する仕組みです。
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DNSラウンドロビンに関する試験問題(10問)
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■ 問題1
DNSラウンドロビンの仕組みとして正しいものはどれか。
A. 複数のネームサーバを冗長化する方式
B. 複数のA/AAAAレコードを順番に返すことで負荷分散する方式
C. TTLをランダムに設定する方式
D. MXレコードを用いたメール配送経路の制御
正解:B
解説:DNSラウンドロビンは、1つのホスト名に複数のIPアドレスを登録し、DNSサーバが順番に応答する。
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■ 問題2
DNSラウンドロビンで用いられるレコードタイプはどれか。
A. MXレコード
B. AまたはAAAAレコード
C. TXTレコード
D. NSレコード
正解:B
解説:A(IPv4)やAAAA(IPv6)を複数登録することで実現される。
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■ 問題3
DNSラウンドロビンの利点として正しいものはどれか。
A. 専用機器を用いずに負荷分散できる
B. 常にセッションの均等割り当てが保証される
C. サーバ障害を自動検知できる
D. 通信経路の暗号化を行う
正解:A
解説:安価かつ簡単に負荷分散できるが、セッション均等や障害検知はできない。
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■ 問題4
DNSラウンドロビンの欠点として正しいものはどれか。
A. クライアントが常に最初のIPだけを利用する可能性がある
B. IPアドレスの逆引きができない
C. TTLが自動的に0になる
D. IPv6環境で利用できない
正解:A
解説:一部のキャッシュサーバやクライアントは最初のアドレスのみ利用し、偏りが発生する。
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■ 問題5
ラウンドロビン方式で登録された複数のAレコードの利用方法として正しいものはどれか。
A. DNSサーバが接続先サーバを監視して最適なIPを返す
B. クライアントが取得した複数のIPを順に試す
C. TTL値が最小のレコードが必ず選ばれる
D. 常に最後に登録されたIPが返される
正解:B
解説:クライアント側が取得した複数のIPアドレスを順に試す動作を行う。
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■ 問題6
DNSラウンドロビンで高可用性を実現できない理由はどれか。
A. TTLを短く設定できないため
B. 障害のあるサーバを自動的に除外できないため
C. IPv6に対応していないため
D. MXレコードに依存するため
正解:B
解説:DNS自体はサーバの稼働状況を監視しないため、障害サーバも応答に含まれてしまう。
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■ 問題7
DNSラウンドロビンで偏りが発生しやすいケースはどれか。
A. キャッシュDNSサーバがTTLを無視して応答を固定する場合
B. ネットワークに複数のTLDが存在する場合
C. IPv6アドレスが未割当の場合
D. MXレコードが重複している場合
正解:A
解説:キャッシュサーバが最初に得たIPを固定して返すと、分散効果が失われる。
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■ 問題8
DNSラウンドロビンでセッションの均等化を保証したい場合、必要となる仕組みはどれか。
A. TCP Keepalive
B. セッションパーシステンスを持つロードバランサ
C. DHCP再割当
D. NAT越え
正解:B
解説:DNSラウンドロビン単独では均等性を保証できないため、ロードバランサとの併用が必要。
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■ 問題9
DNSラウンドロビンをWebサービスに利用する場合、サーバ障害時に起こり得る現象はどれか。
A. クライアントは常に正常サーバに接続できる
B. クライアントが障害サーバを選び接続に失敗する
C. DNSサーバが障害を検知しMXレコードを返す
D. TTLが即座に更新され正常化する
正解:B
解説:障害サーバもリストに含まれるため、選択されたクライアントは接続失敗する。
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■ 問題10
DNSラウンドロビンを改善し、サーバ障害検知や動的分散を可能にする方式はどれか。
A. Anycast
B. CDN
C. GSLB(グローバルサーバロードバランシング)
D. 上記すべて
正解:D
解説:AnycastやCDN、GSLBなどは障害検知や動的負荷分散に対応し、DNSラウンドロビンの欠点を補う。
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✅ これで DNSラウンドロビンをテーマにした10問 が完成しました。
👉 次は「午後Ⅰキャプチャ解析問題形式」で、複数のAレコード応答と実際のクライアント挙動の比較を題材に作りましょうか?
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