RPO(Recovery Point Objective:目標復旧時点) に関するネットワークスペシャリスト試験

 承知しました!

今回は RPO(Recovery Point Objective:目標復旧時点) をテーマにして、


択一式問題(10問)


午後Ⅰ形式問題(10問)


午後Ⅱ形式問題(10問)


それぞれに 解答・解説



を一気に作成します。



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✅ 択一式問題(10問)


問題1

RPOの定義として正しいものはどれか。

A. システムが復旧するまでの最大許容時間

B. データ損失を許容できる直近の時点

C. サービス提供が完全停止してよい時間

D. システム全体の処理能力


【正解】B

【解説】RPOは「どの時点までデータを復旧可能か」を表す指標。



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問題2

RPOを1時間と設定した場合、障害発生直前に失われてもよいデータ量はどれか。

A. 直近1時間以内のデータ

B. 直近1時間を超えるデータ

C. 全てのデータ

D. データ損失は発生しない


【正解】A

【解説】RPO1時間なら、最大で直近1時間分のデータ損失を許容。



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問題3

RPOが短いほど必要となるのはどれか。

A. バックアップ間隔の延長

B. リアルタイムレプリケーションなどの仕組み

C. 従業員数の削減

D. サービスレベルの低下


【正解】B

【解説】RPO短縮には頻繁またはリアルタイムのデータ保護が必須。



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問題4

RPOと対比される、業務停止許容時間を表す指標はどれか。

A. KPI

B. RTO

C. MTBF

D. MTTR


【正解】B

【解説】RTO(目標復旧時間)とRPOはセットで定義される。



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問題5

クラウド事業者のSLAで「RPO=15分」と記載がある。この意味はどれか。

A. 障害から15分でシステム復旧

B. データ損失は最大15分分まで許容

C. 月間停止率が15%以下

D. データ保管期間が15分


【正解】B

【解説】RPO=15分はデータ損失の許容範囲。



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問題6

RPOが長すぎると起きやすいリスクはどれか。

A. データ消失量が大きくなる

B. 復旧が早すぎる

C. 運用コストが上がる

D. 冗長構成が不要になる


【正解】A

【解説】RPOが長い=バックアップ間隔が長い=失われるデータ量が増える。



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問題7

RPOの短縮が特に重要となる業務はどれか。

A. 顧客注文処理システム

B. 会議室予約システム

C. 従業員名簿管理

D. 教材配布システム


【正解】A

【解説】トランザクション処理ではデータ損失が大きな損害に直結する。



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問題8

RPOを達成できなかった場合に最も直接影響を受けるのは何か。

A. データ整合性

B. 従業員モチベーション

C. システム性能

D. ネットワーク帯域


【正解】A

【解説】RPO超過はデータ損失による整合性喪失を引き起こす。



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問題9

RPOはどのような計画の一部として定義されるか。

A. IT戦略計画

B. BCP(事業継続計画)

C. 経営戦略計画

D. 開発工程計画


【正解】B

【解説】RPOはBCPおよびDRPの重要な要素。



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問題10

RPOの要件を満たす設計を行うために最も関連する要素はどれか。

A. データバックアップ方式

B. ネットワーク構成図

C. システム利用者数

D. SLAの稼働率


【正解】A

【解説】RPOはデータ保護戦略(バックアップやレプリケーション)に直結。



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✅ 午後Ⅰ形式(10問)


問題1

RPOとは ________ を表す指標である。

【解答】復旧時点目標(許容できるデータ損失量)

【解説】RPOはデータ損失の時間的範囲を定義。



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問題2

RTOとRPOは ________ の策定において併せて定義される。

【解答】BCP/DRP

【解説】両者を組み合わせて事業継続計画を具体化する。



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問題3

RPOを短く設定すると ________ が増大する。

【解答】システム・バックアップのコスト

【解説】リアルタイム性確保にコストがかかる。



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問題4

RPOが1日なら、障害時に失われてもよいデータは ________。

【解答】最大で1日前までのデータ

【解説】バックアップの間隔が目安となる。



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問題5

RPOの設定は ________ の結果に基づいて行われる。

【解答】ビジネスインパクト分析(BIA)

【解説】影響度分析に基づき許容範囲を決定。



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問題6

RPOはデータの ________ を重視した指標である。

【解答】完全性・損失許容度

【解説】整合性維持に直結。



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問題7

RPO達成のために必要な技術の一例は ________。

【解答】データレプリケーション

【解説】リアルタイムコピーでデータ損失を最小化。



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問題8

RPOを誤って長く設定すると ________ が発生しやすい。

【解答】大規模なデータ損失

【解説】事業継続に致命的影響を与える。



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問題9

RPOは ________ 単位で表現されることが多い。

【解答】時間(分・時間・日)

【解説】損失許容時間として表現する。



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問題10

金融システムでは一般的にRPOが ________ とされる。

【解答】数分〜ほぼゼロ

【解説】金融業務はデータ損失を許容できないため。



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✅ 午後Ⅱ形式(10問)


問題1

あなたの会社ではRPOを4時間に設定していたが、障害発生時に12時間前までしかデータが復旧できなかった。この問題点を述べよ。

【解答】RPO超過で想定以上のデータ損失が発生、業務継続性が損なわれた。

【解説】RPOを満たせないと計画の実効性が失われる。



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問題2

あるECサイトは「RPO=15分」と設定している。この意味を具体例を挙げて説明せよ。

【解答】障害発生時に最大で直近15分分の注文データが失われる可能性を許容。

【解説】業務上、15分以内の取引損失を受容できる設計。



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問題3

RPOを0分に設定した場合、必要となる仕組みは何か。

【解答】リアルタイムレプリケーションや同期型ミラーリング。

【解説】ゼロ損失には常時コピーが不可欠。



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問題4

バックアップを1日1回行っているシステムのRPOは何時間か。

【解答】24時間

【解説】最悪で1日前のバックアップ時点まで戻る。



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問題5

RPO短縮とRTO短縮の両立が困難な場合、どのような意思決定が必要か。

【解答】業務優先度に応じてどちらを優先するか経営判断。

【解説】コストや業務影響を踏まえたバランス調整が必要。



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問題6

RPOを設定する上で重要なビジネス的要素を2つ挙げよ。

【解答】①データ損失が顧客に与える影響 ②取引・業務の金銭的損害

【解説】RPOはビジネスリスクに直結。



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問題7

ある企業ではRPOを1時間に設定したが、バックアップが2時間ごとだった。問題点を述べよ。

【解答】バックアップ間隔がRPOを満たしておらず、計画不適合。

【解説】技術的手段がRPOに整合していない。



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問題8

RPO設定が経営判断と乖離している場合のリスクは何か。

【解答】想定外のデータ損失で契約違反や信用低下。

【解説】業務要件と技術要件の乖離は致命的。



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問題9

災害時にバックアップデータが遠隔地に存在しなかった場合、RPOにどのような影響が出るか。

【解答】データ損失量が大幅に増え、RPOを満たせない。

【解説】遠隔地保管はRPO達成に不可欠。



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問題10

RPOを満たすために組織が実施すべき継続的な取り組みを述べよ。

【解答】定期的なバックアップ検証と演習。

【解説】実効性を確認し続けなければ形骸化する。



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✅ これで RPOに関する択一10問・午後Ⅰ形式10問・午後Ⅱ形式10問(計30問) を作成しました。



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