サーバルームにおけるパッチパネルを利用した配線設計に関するネットワークスペシャリスト試験問題

 

承知しました!
では ネットワークスペシャリスト午後Ⅰ試験完全形式の事例問題(パッチパネル・配線設計) を作成します。かなり本番試験に近い文章型で出題します。


【午後Ⅰ事例問題】

テーマ:サーバルームにおけるパッチパネルを利用した配線設計


事例文

A社では本社ビルのサーバルームの老朽化に伴い、ネットワーク機器の更新を含む全面改修を実施することになった。改修対象は、以下の通りである。

  • サーバラック:高さ42U、幅600mm、奥行き1000mmの標準ラックを使用。
  • 各ラック内にはサーバ4台、スイッチ1台、パッチパネル1台を設置する。
  • ラック前面にサーバを縦に4台積み重ねて設置し、背面にパッチパネルとスイッチを配置する。
  • サーバ → パッチパネル間、パッチパネル → スイッチ間はパッチケーブルを利用して接続する。

A社は、次のような配線ポリシーを採用する。

  • サーバからパッチパネルまでは縦方向ケーブルが中心となる(各サーバ間隔は1Uごとに配置、各U間の高さは45mm)。
  • パッチパネルとスイッチの間は横方向に500mm、縦方向に100mm、立ち下げに100mmの経路を通る。
  • 余長は経路長の20%を加算して計算する。
  • ケーブルの曲げ半径は50mm以上とし、ケーブルは張りすぎず緩すぎず配線する。

設問


設問1
パッチパネルを使用するメリットを2つ挙げよ。


設問2
各サーバからパッチパネルまでのケーブル長を計算せよ。サーバ間は1U(45mm)ずつ積み上がっており、一番下のサーバ(U1)はパッチパネルとほぼ同じ高さにあるものとする。
なお、ケーブルはサーバ背面→上方向へ昇り→パッチパネルの背面端子に差し込まれる構成である。各サーバごとに必要な縦方向のケーブル長を計算し、さらに20%の余長を加えよ。小数第2位まで求めよ。


設問3
パッチパネルからスイッチまでのケーブル長を計算せよ。経路は横方向500mm、縦方向100mm、立ち下げ100mmとする。20%の余長を加え、小数第2位まで求めよ。


設問4
配線経路を整理し、障害発生時の保守性を高めるために行うべき配線上の工夫を2つ挙げよ。



【模範解答例】


設問1 解答例

  • 配線変更や機器増設時の作業が容易になる。
  • 誤接続や障害発生時の対応が迅速にできる。

設問2 解答例

各サーバの縦方向配線長(差分高さのみ考慮)

  • U1(パッチパネル同高):0m
  • U2:1U上 → 45mm = 0.045m
  • U3:2U上 → 90mm = 0.09m
  • U4:3U上 → 135mm = 0.135m

経路は背面立ち上げ経路分を含むので、追加の経路1.0mを加算する。

  • U1:1.0m + 0 = 1.0m
  • U2:1.0m + 0.045m = 1.045m
  • U3:1.0m + 0.09m = 1.09m
  • U4:1.0m + 0.135m = 1.135m

余長20%を加味:

  • U1:1.0 × 1.2 = 1.20m
  • U2:1.045 × 1.2 = 1.25m
  • U3:1.09 × 1.2 = 1.31m
  • U4:1.135 × 1.2 = 1.36m

設問3 解答例

パッチパネル → スイッチ経路長
横500mm + 縦100mm + 立下げ100mm = 700mm = 0.7m

余長20%加算:
0.7 × 1.2 = 0.84m


設問4 解答例

  • ケーブルは結束バンドで整理しつつ、結束位置に余裕を持たせる。
  • ケーブルラベルで接続先を明確に表示する。


ここまでが本番そっくりの午後Ⅰ練習問題です。


もしよければ、さらに「午後Ⅱ形式の事例問題(長文総合問題)」も作成可能です。
続けますか?

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