プライベートアドレスに関するネットワークスペシャリスト試験
以下は「プライベートアドレス」をテーマとしたネットワークスペシャリスト試験形式の問題10問です。
従来形式(選択肢+正解+解説+穴埋め+誤文訂正)を厳守しています。
■ 問題1
IPv4において、プライベートアドレスとして正しい範囲はどれか。
A. 10.0.0.0/8
B. 172.16.0.0/12
C. 192.168.0.0/16
D. 上記すべて
【正解】D
【解説】RFC1918で定義されているプライベートアドレス範囲は10.0.0.0/8、172.16.0.0/12、192.168.0.0/16である。
【穴埋め】RFC1918で定義されるプライベートアドレスは、10/8、172.16/12、________ の3つである。
→ 192.168/16
【誤文訂正】プライベートアドレスは172.16.0.0/12のみである。
→ 他に10/8、192.168/16も含まれる。
■ 問題2
プライベートアドレスに関する説明で正しいものはどれか。
A. インターネット上で直接ルーティングされる
B. NATを用いないとインターネットアクセスできない
C. グローバルIPアドレスと同じ意味で使える
D. IANAから割り当てを受ける必要がある
【正解】B
【解説】プライベートアドレスはインターネットでは直接ルーティングされないため、NATやプロキシを利用して外部通信を行う。
【穴埋め】プライベートアドレスは、________ を使わないと外部アクセスできない。
→ NAT
【誤文訂正】プライベートアドレスはインターネット上でそのまま使用できる。
→ NAT変換が必要である。
■ 問題3
次のアドレスのうち、プライベートアドレスに該当するものはどれか。
A. 192.168.10.1
B. 8.8.8.8
C. 172.15.0.1
D. 203.0.113.1
【正解】A
【解説】192.168.10.1は192.168.0.0/16に含まれるためプライベートアドレスである。
【穴埋め】192.168.0.0/16の範囲に含まれるアドレスは ________ アドレスである。
→ プライベート
【誤文訂正】8.8.8.8 はプライベートアドレスである。
→ これはGoogle Public DNSのグローバルアドレス。
■ 問題4
プライベートアドレスを使用する理由として適切なものはどれか。
A. IPアドレスの枯渇対策
B. 通信速度の高速化
C. IPv6対応の強制
D. インターネット経路制御の簡略化
【正解】A
【解説】IPv4アドレスは限りがあるため、社内やLAN内で自由に使えるプライベートアドレスが定義されている。
【穴埋め】プライベートアドレスは、IPv4アドレスの ________ を回避する目的で用いられる。
→ 枯渇
【誤文訂正】プライベートアドレスは通信速度を上げるために用いられる。
→ アドレス節約のため。
■ 問題5
次のうち、172.16.0.0/12に含まれないアドレスはどれか。
A. 172.16.0.1
B. 172.20.0.10
C. 172.31.255.255
D. 172.32.0.1
【正解】D
【解説】172.16.0.0/12の範囲は172.16.0.0~172.31.255.255であり、172.32.0.1は範囲外。
【穴埋め】172.16.0.0/12は、172.16.0.0~ ________ までの範囲を含む。
→ 172.31.255.255
【誤文訂正】172.32.0.1 はプライベートアドレスである。
→ それはグローバルアドレス。
■ 問題6
プライベートアドレスに対応するRFCはどれか。
A. RFC1918
B. RFC2460
C. RFC3927
D. RFC791
【正解】A
【解説】IPv4のプライベートアドレス範囲はRFC1918によって定義されている。
【穴埋め】IPv4のプライベートアドレスは ________ で定義されている。
→ RFC1918
【誤文訂正】プライベートアドレスはRFC2460で定義される。
→ それはIPv6仕様。
■ 問題7
プライベートアドレスとAPIPA(169.254.0.0/16)の違いとして正しいものはどれか。
A. プライベートアドレスは自動設定専用である
B. APIPAはDHCP失敗時に自動割り当てされる
C. APIPAはインターネット上でルーティング可能である
D. プライベートアドレスはIANAから配布される
【正解】B
【解説】APIPAはDHCPサーバからIPを取得できないときにOSが自動で169.254.x.xを割り当てる。
【穴埋め】DHCP障害時に自動で設定されるのは ________ アドレスである。
→ APIPA
【誤文訂正】APIPAはインターネット上でルーティングできる。
→ ルーティング不可。
■ 問題8
プライベートアドレスをインターネット通信に利用するために必要な仕組みはどれか。
A. OSPF
B. NAT
C. ARP
D. SNMP
【正解】B
【解説】NAT(Network Address Translation)によりプライベートIPをグローバルIPに変換して外部通信を可能にする。
【穴埋め】プライベートIPをグローバルIPに変換する仕組みは ________ である。
→ NAT
【誤文訂正】プライベートアドレスはSNMPでグローバルIPに変換される。
→ NATを使用する。
■ 問題9
次のうち、プライベートアドレスの用途として正しいものはどれか。
A. 公共サーバの設置
B. 社内LANのPCや機器
C. インターネットサービス提供
D. CDNサーバ群
【正解】B
【解説】プライベートアドレスはLANなど閉域ネットワーク内の端末で用いることが一般的。
【穴埋め】プライベートアドレスは主に ________ 内部の機器で利用される。
→ LAN
【誤文訂正】プライベートアドレスはインターネット上でWebサーバ公開に使う。
→ グローバルアドレスが必要。
■ 問題10
次のIPv4アドレスのうち、プライベートアドレスに該当する組み合わせはどれか。
A. 10.1.1.1 と 172.20.0.1
B. 8.8.8.8 と 192.0.2.1
C. 203.0.113.1 と 192.168.10.1
D. 172.15.0.1 と 192.169.0.1
【正解】A
【解説】10.1.1.1 は10/8に含まれ、172.20.0.1は172.16/12に含まれるため両方プライベートアドレス。
【穴埋め】10/8、172.16/12、192.168/16に含まれるIPは ________ アドレスである。
→ プライベート
【誤文訂正】8.8.8.8 はプライベートアドレスである。
→ それはGoogle Public DNS。
次は「グローバルアドレス」を同形式で作成しますか?
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