マルチキャストに関するネットワークスペシャリスト試験
以下は、**マルチキャスト(Multicast)**をテーマにしたネットワークスペシャリスト試験形式の問題10問です。
ご要望どおり、従来の形式(選択問題+正解+解説+穴埋め+誤文訂正)で作成しています。
■ 問題1
マルチキャスト通信の特徴として正しいものはどれか。
A. 1対1通信である
B. 1対すべての通信である
C. 1対複数の特定受信者への通信である
D. 送信者と受信者が同一である
【正解】C
【解説】マルチキャストは、指定された複数の受信者(グループ)に対して効率的に1対多の通信を行う方式である。
【穴埋め】マルチキャストは、送信元から ________ の受信者に向けて行う通信である。
→ 複数
【誤文訂正】マルチキャストはすべてのホストに対して通信を行う。
→ それはブロードキャストの特徴である。
■ 問題2
IPv4でマルチキャストに使用されるアドレスの範囲はどれか。
A. 10.0.0.0/8
B. 169.254.0.0/16
C. 224.0.0.0~239.255.255.255
D. 240.0.0.0~255.255.255.255
【正解】C
【解説】IPv4では、224.0.0.0~239.255.255.255がマルチキャスト用に予約されたアドレス範囲である。
【穴埋め】IPv4のマルチキャストアドレスは ________ ~ 239.255.255.255 の範囲である。
→ 224.0.0.0
【誤文訂正】IPv4のマルチキャストは240.0.0.0以降のアドレスを使用する。
→ その範囲は実験用・予約済である。
■ 問題3
IPv6におけるマルチキャストアドレスのプレフィックスとして正しいものはどれか。
A. FF00::/8
B. FE80::/10
C. FEC0::/10
D. 2001::/16
【正解】A
【解説】IPv6のマルチキャストアドレスは「FF」で始まるアドレス範囲で定義されており、FF00::/8がその代表である。
【穴埋め】IPv6のマルチキャストアドレスは ________ で始まる。
→ FF
【誤文訂正】IPv6のマルチキャストアドレスはFE80::/10で始まる。
→ FE80::/10 はリンクローカルユニキャストである。
■ 問題4
マルチキャストルーティングプロトコルとして適切なものはどれか。
A. RIP
B. OSPF
C. IGMP
D. SNMP
【正解】C
【解説】IGMP(Internet Group Management Protocol)は、ホストとルータ間でマルチキャストグループの管理を行うためのプロトコルである。
【穴埋め】マルチキャストグループへの参加・脱退の管理に使われるプロトコルは ________ である。
→ IGMP
【誤文訂正】SNMPはマルチキャストルーティングのためのプロトコルである。
→ SNMPはネットワーク管理用プロトコルである。
■ 問題5
レイヤ2(データリンク層)におけるマルチキャストアドレスの例として正しいものはどれか。
A. FF:FF:FF:FF:FF:FF
B. 00:00:00:00:00:00
C. 01:00:5E:00:00:01
D. 33:33:00:00:00:01
【正解】C
【解説】「01:00:5E:xx:xx:xx」は、IPv4マルチキャストアドレスに対応するEthernetのマルチキャストMACアドレスである。
【穴埋め】IPv4マルチキャストに対応するMACアドレスの先頭は ________ である。
→ 01:00:5E
【誤文訂正】FF:FF:FF:FF:FF:FF はIPv4マルチキャストアドレスである。
→ それはブロードキャストMACアドレスである。
■ 問題6
マルチキャストが特に効果を発揮するのはどのような用途か。
A. 秘密情報の送信
B. ファイル共有
C. 映像配信やオンライン講義
D. 電子メール送信
【正解】C
【解説】同じデータを多数の受信者に効率よく送ることができるマルチキャストは、映像配信や一斉配信に適している。
【穴埋め】マルチキャストは ________ などの同時多送信に効果的である。
→ 映像配信
【誤文訂正】マルチキャストは一人の相手に個別の通信を行うのに適している。
→ それはユニキャストである。
■ 問題7
マルチキャスト通信において受信側がグループに参加する際に使用するメッセージはどれか。
A. IGMP Leave
B. IGMP Query
C. IGMP Report
D. ARP Request
【正解】C
【解説】受信側ホストは、マルチキャストグループに参加する際にIGMP Reportメッセージを送信する。
【穴埋め】ホストがマルチキャストグループに参加する際に送るのは IGMP ________ メッセージである。
→ Report
【誤文訂正】IGMP Leave はマルチキャストグループに参加する際に送る。
→ Leave は脱退時に送る。
■ 問題8
次のうち、マルチキャスト通信に対応していないものはどれか。
A. IPv4
B. Ethernet
C. IPv6
D. PPP
【正解】D
【解説】PPP(Point to Point Protocol)は1対1の通信に特化しており、マルチキャストには対応していない。
【穴埋め】PPPは ________ 通信には対応していない。
→ マルチキャスト
【誤文訂正】PPPはIPv6と同様にマルチキャストに対応している。
→ PPPはユニキャスト専用である。
■ 問題9
マルチキャスト通信では、ルータが受信したパケットをどのように処理するか。
A. 常にすべてのインターフェースに転送する
B. ブロードキャストのように全ホストに送信する
C. 参加者のいるネットワークにのみ転送する
D. 一度だけ転送し、その後破棄する
【正解】C
【解説】マルチキャスト対応ルータは、グループメンバーが存在するインターフェースにだけパケットを転送する。
【穴埋め】マルチキャストパケットは、グループ ________ のいるネットワークのみに転送される。
→ メンバー
【誤文訂正】マルチキャストパケットはすべてのネットワークに送られる。
→ グループ参加者が存在するネットワークに限定される。
■ 問題10
IPv4マルチキャストにおいて予約済みアドレス「224.0.0.1」の意味として正しいものはどれか。
A. ローカルネットワーク内のすべてのホスト
B. すべてのマルチキャスト対応ルータ
C. IPv6との互換用アドレス
D. IGMPグループクエリ用アドレス
【正解】A
【解説】224.0.0.1は、IPv4における「ローカルネットワーク内すべてのホスト」に送信するためのマルチキャストアドレスである。
【穴埋め】IPv4マルチキャストアドレスの ________ は、すべてのホストへの送信に使われる。
→ 224.0.0.1
【誤文訂正】224.0.0.1 はすべてのルータに向けたマルチキャストアドレスである。
→ すべてのホストである。ルータは224.0.0.2。
次に必要なテーマがあればお知らせください。次の候補例:エニーキャスト
、IGMP
、マルチキャストルーティング
なども作成可能です。
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