デフォルトルートに関するネットワークスペシャリスト試験

 

以下に「デフォルトルート」をテーマとしたネットワークスペシャリスト試験形式の問題を、指定の形式(選択肢+正解+解説+穴埋め+誤文訂正)で10問一気に作成します。


■ 問題1

デフォルトルートのプレフィックスとして正しいものはどれか。
A. 0.0.0.0/0
B. 255.255.255.255/32
C. 127.0.0.1/8
D. 192.168.0.0/16

【正解】A
【解説】0.0.0.0/0 はすべてのIPアドレスに一致する最も広いプレフィックスで、経路情報がない場合に適用されるデフォルトルートとして使われる。

【穴埋め】デフォルトルートのプレフィックスは __________ である。
→ 0.0.0.0/0

【誤文訂正】「255.255.255.255/32」はすべてのIPアドレスを指すデフォルトルートではなく、ブロードキャストアドレスである。


■ 問題2

ルータのルーティングテーブルに複数の経路が存在し、最長一致がない場合に選ばれる経路はどれか。
A. 任意の経路
B. 自動生成される経路
C. デフォルトルート
D. 経路は見つからない

【正解】C
【解説】最長一致が見つからない場合は、最も短いプレフィックス(=0.0.0.0/0)のデフォルトルートが適用される。

【穴埋め】ルーティングテーブルに該当経路がないときに用いられるのは __________ である。
→ デフォルトルート

【誤文訂正】「最長一致が見つからない場合は経路は見つからない」は誤りであり、通常はデフォルトルートが用いられる。


■ 問題3

デフォルトルートを設定する主な目的はどれか。
A. インターフェースの負荷分散
B. プロトコル変換の実施
C. すべての未定義宛先への転送経路の指定
D. IPアドレスの割当制御

【正解】C
【解説】デフォルトルートは、個別の経路が登録されていない宛先IPアドレスに対して、転送先を指定するために使用される。

【穴埋め】デフォルトルートは、__________への転送経路を指定するために用いる。
→ 未定義宛先

【誤文訂正】「デフォルトルートはインターフェースの負荷分散のために使われる」は誤り。


■ 問題4

家庭用ルータにおいて、デフォルトルートが通常向けられているのはどこか。
A. 内部LAN
B. 管理用インタフェース
C. WAN側(ISPのルータ)
D. DHCPクライアント

【正解】C
【解説】家庭用ルータでは、インターネットへのアクセスのために、デフォルトルートがWAN側に設定されている。

【穴埋め】家庭用ルータではデフォルトルートは通常 __________ 側に設定される。
→ WAN

【誤文訂正】「デフォルトルートはLAN内の他の端末に向けられている」は誤り。


■ 問題5

デフォルトルートの設定で使用されるLinuxのコマンドはどれか。
A. ping
B. traceroute
C. ip route add default
D. netstat -i

【正解】C
【解説】Linuxにおいては、ip route add default via <ゲートウェイ> というコマンドでデフォルトルートを設定できる。

【穴埋め】Linuxではデフォルトルートを追加するには __________ コマンドを使用する。
ip route add default

【誤文訂正】「ping コマンドでデフォルトルートを設定できる」は誤り。


■ 問題6

次のうち、デフォルトルートを使用する典型的なネットワーク構成はどれか。
A. フルメッシュ構成
B. シングルホーム構成
C. スタブ構成
D. トランジット構成

【正解】C
【解説】スタブ(末端)ネットワークでは、宛先の大部分が外部にあるため、デフォルトルート1本で十分な構成が多い。

【穴埋め】スタブ構成では、外部宛の通信に __________ が使われる。
→ デフォルトルート

【誤文訂正】「フルメッシュ構成ではデフォルトルートだけで十分である」は誤り。


■ 問題7

BGPにおけるデフォルトルートの利用目的として最も適切なものはどれか。
A. ローカルルートの優先制御
B. AS間の経路制御の簡略化
C. トラフィックシェーピング
D. ネットワーク冗長性の向上

【正解】B
【解説】BGPでは、全ルートを交換するのではなく、デフォルトルートを使うことでルーティング情報を簡略化することがある。

【穴埋め】BGPでは、経路制御を簡略化するために __________ が使われることがある。
→ デフォルトルート

【誤文訂正】「BGPでは冗長構成のためにデフォルトルートを使う」は誤り。


■ 問題8

静的ルーティングでデフォルトルートを設定することの利点はどれか。
A. 全経路の自動更新
B. ネットワーク構成の複雑化
C. シンプルな構成と管理
D. MTUの自動調整

【正解】C
【解説】静的なデフォルトルートは、末端ネットワークにおいて簡素な構成で運用できる利点がある。

【穴埋め】静的ルーティングにおいて、__________な構成を可能にするのがデフォルトルートである。
→ シンプル

【誤文訂正】「静的ルーティングでデフォルトルートを設定すると構成が複雑になる」は誤り。


■ 問題9

次のうち、デフォルトルートを設定しなくても通信が可能な構成はどれか。
A. インターネット接続を行うLAN
B. DMZ構成
C. ルーティングテーブルにすべての経路が静的に登録されているネットワーク
D. クラウド接続環境

【正解】C
【解説】すべての宛先に対して静的に経路が定義されている場合、デフォルトルートは不要である。

【穴埋め】すべての通信経路を静的に設定しているネットワークでは __________ は不要である。
→ デフォルトルート

【誤文訂正】「インターネットに接続するにはデフォルトルートは不要」は誤り。


■ 問題10

IPv6において、デフォルトルートとして使用されるアドレスはどれか。
A. ::1/128
B. ::/0
C. fe80::/10
D. ff00::/8

【正解】B
【解説】IPv6におけるデフォルトルートは「::/0」であり、すべてのアドレスを包含する経路として扱われる。

【穴埋め】IPv6でのデフォルトルートのプレフィックスは __________ である。
→ ::/0

【誤文訂正】「IPv6のデフォルトルートは ::1/128 である」は誤り。これはループバックアドレスである。


必要に応じて「最長一致法」や「ルーティングテーブル」関連のテーマとの組み合わせ出題も可能です。ご希望があれば続けて作成いたします。

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