スーパーネット化に関するネットワークスペシャリスト試験
以下はネットワークスペシャリスト試験形式に準拠した「スーパーネット化(supernetting)」をテーマとした問題10問です。
すべてご指定の形式(選択問題+正解+解説+穴埋め+誤文訂正)で構成しています。
■ 問題1
スーパーネット化とは、次のうちどの処理を指すか。
A. サブネットを細分化してホスト数を制限すること
B. サブネットマスクを長くすること
C. 複数のネットワークをまとめて1つのネットワークにすること
D. VLANを分割すること
【正解】C
【解説】スーパーネット化は、複数の連続したネットワークアドレスを一つの大きなネットワークにまとめて表現する技術であり、CIDRを用いる。
【穴埋め】スーパーネット化は、複数の ________ をまとめて大きなネットワークとする技術である。
→ ネットワーク
【誤文訂正】スーパーネット化は、ネットワークを小さく分割する方法である。
→ サブネット化が分割であり、スーパーネット化は統合である。
■ 問題2
以下の4つのクラスCネットワークをスーパーネット化したとき、最も適切なCIDR表記はどれか。
192.168.0.0/24, 192.168.1.0/24, 192.168.2.0/24, 192.168.3.0/24
A. 192.168.0.0/23
B. 192.168.0.0/22
C. 192.168.0.0/21
D. 192.168.1.0/22
【正解】B
【解説】4つの連続した/24アドレスは、2^2=4なので、/22でまとめられる。
【穴埋め】192.168.0.0 ~ 192.168.3.255 をまとめるには ________ を使用する。
→ /22
【誤文訂正】192.168.0.0/24 ~ 192.168.3.0/24 はスーパーネット化できない。
→ 連続しているため、/22にスーパーネット化できる。
■ 問題3
スーパーネット化において必要となる条件はどれか。
A. IPアドレスの同一オクテットの一致
B. 連続したIPアドレスであること
C. ホストアドレスの範囲が一致していること
D. サブネットマスクが異なること
【正解】B
【解説】スーパーネット化は、連続したアドレスをひとまとめにする技術であるため、アドレスの連続性が必要条件である。
【穴埋め】スーパーネット化には、IPアドレスが ________ である必要がある。
→ 連続
【誤文訂正】スーパーネット化ではアドレスが飛び飛びであってもよい。
→ ビットレベルで連続している必要がある。
■ 問題4
スーパーネット化の利点として正しいものはどれか。
A. ブロードキャスト範囲が分割できる
B. ホスト数を制限できる
C. ルーティングテーブルの集約が可能になる
D. ネットワークのセグメント化が進む
【正解】C
【解説】スーパーネット化により、複数のネットワークアドレスを1つのエントリに集約でき、ルーティングテーブルの簡素化につながる。
【穴埋め】スーパーネット化により、ルーティングテーブルの ________ を削減できる。
→ エントリ数
【誤文訂正】スーパーネット化はネットワークのセグメント数を増やす。
→ 減らして集約する。
■ 問題5
以下のアドレスブロックのうち、スーパーネット化でまとめられない組み合わせはどれか。
A. 10.0.0.0/24, 10.0.1.0/24
B. 172.16.0.0/16, 172.16.1.0/24
C. 192.168.0.0/24, 192.168.2.0/24
D. 192.168.4.0/24, 192.168.5.0/24
【正解】C
【解説】192.168.0.0/24 と 192.168.2.0/24 は連続していないため、ビットマスクで共通にならずスーパーネット化できない。
【穴埋め】スーパーネット化では、アドレスが ________ に連続している必要がある。
→ ビットレベル
【誤文訂正】アドレスの連続性に関係なくスーパーネット化できる。
→ ビット連続性が条件。
■ 問題6
「スーパーネット化はCIDRの一形態である」と言われる理由として最も適切なものはどれか。
A. IPアドレスを無限に生成できるから
B. サブネットマスクを短縮して範囲を広げられるから
C. VLANを作成できるから
D. NAT機能を使用できるから
【正解】B
【解説】CIDRは可変長サブネットマスク(VLSM)を使用し、必要に応じて範囲を拡張または縮小できる。スーパーネット化はその拡張側。
【穴埋め】CIDRにおけるスーパーネット化は、 ________ を短くして範囲を広げることを意味する。
→ プレフィックス
【誤文訂正】CIDRは固定長マスクを使いスーパーネット化できない。
→ 可変長マスクを使い、スーパーネット化も可能。
■ 問題7
スーパーネット化によって適切に集約されたアドレスを、ルータが使用することで得られるメリットはどれか。
A. MTUの増大
B. パケットの高速化
C. ルーティングテーブルの削減
D. セグメントの切断
【正解】C
【解説】スーパーネット化で複数の経路をまとめると、ルータが持つルート情報が減り、管理が容易になる。
【穴埋め】スーパーネット化はルータの ________ を簡素化する。
→ ルーティングテーブル
【誤文訂正】スーパーネット化はMTUを大きくする技術である。
→ ルーティング情報を集約する技術である。
■ 問題8
10.0.0.0/24 ~ 10.0.3.0/24 を1つにスーパーネット化するときのCIDR表記はどれか。
A. 10.0.0.0/21
B. 10.0.0.0/23
C. 10.0.0.0/22
D. 10.0.0.0/24
【正解】C
【解説】4つの連続した/24ネットワークは2^2=4なので/22でまとめられる。
【穴埋め】10.0.0.0/24 ~ 10.0.3.0/24 は ________ にスーパーネット化できる。
→ 10.0.0.0/22
【誤文訂正】10.0.0.0/24 ~ 10.0.3.0/24 は10.0.0.0/23に集約できる。
→ /22が正解。
■ 問題9
スーパーネット化されたネットワークをルータが使用する主な理由はどれか。
A. 通信の機密性向上
B. 通信経路の冗長化
C. 経路情報の削減による管理負荷軽減
D. 通信速度の制限
【正解】C
【解説】複数ネットワークを1つにまとめることで、ルータが保持する経路情報を少なくできる。
【穴埋め】スーパーネット化の目的の1つは、 ________ を減らすことである。
→ 経路情報(ルート)
【誤文訂正】スーパーネット化は通信速度を制限するために使われる。
→ 管理の簡素化や経路情報削減が目的である。
■ 問題10
次のうちスーパーネット化に最も適した場面はどれか。
A. 各拠点に分散した非連続のネットワーク
B. 異なるISPから割り当てられたアドレスの統合
C. 同一事業者から連続して割り当てられたネットワーク群
D. NATで隠蔽されたプライベートアドレスの一覧化
【正解】C
【解説】連続したネットワークアドレスを一括して扱うスーパーネット化では、同一事業者による一括割当が最も効率的である。
【穴埋め】スーパーネット化は ________ なネットワーク群を1つにまとめるのに適している。
→ 連続した
【誤文訂正】スーパーネット化は非連続のネットワークをまとめる技術である。
→ 連続したネットワークのみを対象とする。
必要であれば「スーパーネット化とVLSMの違い」「演習問題(計算付き)」「RFCの出典付き問題」も追加可能です。ご希望があればお知らせください。
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