デフォルトゲートウェイの設定変更に関するネットワークスペシャリスト試験問題
以下に「デフォルトゲートウェイの設定変更」をテーマとした、ネットワークスペシャリスト試験形式の問題を10問一気に作成します。
形式は【選択式】【正解】【解説】【穴埋め】【誤文訂正】をセットにしています。
■ 問題1
デフォルトゲートウェイの設定を変更する主な目的として最も適切なものはどれか。
A. DNSキャッシュの無効化
B. ネットワークプリンタの変更
C. 上位ネットワークへの経路変更
D. MACアドレスの再割り当て
【正解】C
【解説】デフォルトゲートウェイは、他ネットワークへのパケット転送先を示す。これを変更することで外部通信経路を切り替える。
【穴埋め】デフォルトゲートウェイを変更すると、________への経路が変わる。
→ 上位ネットワーク(またはインターネット)
【誤文訂正】デフォルトゲートウェイの変更はMACアドレスの再割り当てと関係する。
→ 正しくは、他ネットワークへの経路変更を行う。
■ 問題2
Windows環境でデフォルトゲートウェイをコマンドで変更する正しい手順はどれか。
A. ping
コマンドでゲートウェイを指定する
B. netstat
で新しいルートを追加する
C. route add
コマンドで新ゲートウェイを設定する
D. tracert
でルートを切り替える
【正解】C
【解説】route add
コマンドを使うことで、静的に新しいデフォルトゲートウェイを設定できる。
【穴埋め】Windowsでは、________ コマンドでゲートウェイの静的設定ができる。
→ route add
【誤文訂正】ping
コマンドを使ってデフォルトゲートウェイを変更できる。
→ 正しくは、route add
を使用する。
■ 問題3
Linuxで一時的にデフォルトゲートウェイを変更するために使用するコマンドはどれか。
A. iptables
B. ifconfig
C. ip route add default via
D. netstat -r
【正解】C
【解説】Linuxでは ip route
コマンドを使ってルーティングテーブルを操作し、default via <IP>
でゲートウェイを設定できる。
【穴埋め】Linuxでゲートウェイを変更するには ip route add default via ________
を使用する。
→ (新しいゲートウェイのIP)
【誤文訂正】ifconfig
コマンドを使ってゲートウェイを変更できる。
→ 正しくは、ip route add
を使用する。
■ 問題4
デフォルトゲートウェイが誤って設定されている場合に発生する現象として最も可能性が高いものはどれか。
A. 内部ネットワークの速度が向上する
B. ローカルIPが解放される
C. 外部ネットワークへ通信できない
D. DHCPリース時間が延長される
【正解】C
【解説】誤ったゲートウェイでは、外部ネットワークへのパケットが転送されず、インターネットなどへの通信ができなくなる。
【穴埋め】デフォルトゲートウェイが誤設定されていると、________への通信ができなくなる。
→ 外部ネットワーク
【誤文訂正】誤ったゲートウェイの設定により、通信速度が上がる。
→ 正しくは、外部通信ができなくなる。
■ 問題5
複数のネットワークインターフェースを持つPCにおいて、デフォルトゲートウェイを2つ設定した場合の挙動として適切なものはどれか。
A. 最も古いゲートウェイが常に使われる
B. OSが自動でIPアドレスを変更する
C. 最もメトリック値の低いルートが優先される
D. どちらも無効となり通信できない
【正解】C
【解説】ルーティングテーブルでは、メトリック値(コスト)が低い経路が優先される。複数ゲートウェイの中で最も低い値の経路が選ばれる。
【穴埋め】複数のゲートウェイが設定された場合、________が最も低い経路が使われる。
→ メトリック値
【誤文訂正】複数のゲートウェイを設定すると全てが無効になる。
→ 正しくは、メトリック値の低いゲートウェイが選ばれる。
■ 問題6
ゲートウェイを変更したにもかかわらず旧ルートが優先される原因として最も可能性が高いものはどれか。
A. DHCPサーバが無効である
B. DNSが更新されていない
C. 旧ルートのメトリック値が低い
D. MACアドレスが一致していない
【正解】C
【解説】旧ゲートウェイのメトリックが低いと、ルーティングテーブル上でそちらが優先されるため、経路が切り替わらない。
【穴埋め】ゲートウェイの切り替えには、________の値を見直す必要がある。
→ メトリック
【誤文訂正】ゲートウェイ変更が効かないのは、MACアドレスが違うためである。
→ 正しくは、旧ゲートウェイのメトリック値が低いためである。
■ 問題7
DHCPによって配布されたデフォルトゲートウェイをクライアントが無視するための設定方法として正しいものはどれか。
A. ipconfig /release
を実行
B. DHCPサーバに通知する
C. 手動でスタティックルートを設定する
D. DNSサーバのIPを変更する
【正解】C
【解説】スタティック(静的)ルートを手動で設定すると、DHCPで配布されたゲートウェイより優先されることがある。
【穴埋め】DHCPのゲートウェイ設定を上書きするには、________を使って手動ルートを設定する。
→ スタティックルート
【誤文訂正】DHCPのゲートウェイを無視するにはDNSを変更する。
→ 正しくは、静的ルートを手動で設定する。
■ 問題8
ルータの冗長構成において、デフォルトゲートウェイを仮想アドレスにしておく利点はどれか。
A. トラフィックを分割できる
B. ユーザにIPアドレス変更を強要できる
C. ルータの故障時にゲートウェイを変更しなくて済む
D. セキュリティ対策が不要になる
【正解】C
【解説】仮想ゲートウェイ(例:VRRPやHSRP)を設定しておけば、物理ルータの故障時にも同一アドレスで切り替えられる。
【穴埋め】冗長構成では、________ゲートウェイを使うことで障害時にもアドレス変更が不要になる。
→ 仮想(または仮想IP)
【誤文訂正】冗長構成では、ユーザが毎回IPアドレスを設定する必要がある。
→ 正しくは、仮想ゲートウェイにより変更は不要になる。
■ 問題9
ネットワークのVLAN構成変更に伴い、デフォルトゲートウェイも変更する必要がある理由として最も適切なものはどれか。
A. MTUサイズが変わるから
B. IPアドレスのスコープが変わるから
C. ARPの応答時間が短くなるから
D. DNSレコードが更新されるから
【正解】B
【解説】VLANごとに異なるIPネットワークセグメントを持つため、異なるサブネットに対するゲートウェイを設定し直す必要がある。
【穴埋め】VLAN変更に伴い、________が変わるためゲートウェイの再設定が必要になる。
→ IPスコープ(またはサブネット)
【誤文訂正】VLANの変更によりMTUが変わるためゲートウェイを変更する。
→ 正しくは、IPスコープが変わるため変更する。
■ 問題10
ネットワークトラブル時に、ゲートウェイの応答有無を確認する最も適切な方法はどれか。
A. nslookup
を使う
B. ゲートウェイのMACアドレスを確認する
C. ping
コマンドでゲートウェイに送信する
D. netstat
コマンドでポート番号を確認する
【正解】C
【解説】ping
コマンドを使うことで、ネットワークレイヤの到達性(ICMP応答)を簡易的に確認できる。
【穴埋め】ネットワーク到達性確認には、________コマンドが広く使われている。
→ ping
【誤文訂正】ゲートウェイへの疎通確認にはnslookupを使う。
→ 正しくは、pingコマンドを使う。
ご希望があれば、「動的ルーティングとデフォルトゲートウェイの優先度の関係」「VRRPによるゲートウェイ自動切り替え」「IPv6におけるデフォルトルータ設定」などの発展問題も作成可能です。
コメント
コメントを投稿