ICMPパケットフォーマットに関するネットワークスペシャリスト試験問題

 

以下に「ICMPパケットフォーマット」をテーマとしたネットワークスペシャリスト試験形式の問題を、【選択式】【正解】【解説】【穴埋め】【誤文訂正】のセットで10問一気に作成します。


■ 問題1

ICMPパケットのヘッダに必ず含まれる情報として正しいものはどれか。

A. 送信元MACアドレス
B. タイプ(Type)フィールド
C. アプリケーションポート番号
D. HTTPステータスコード

【正解】B
【解説】ICMPパケットには必ずTypeフィールドが含まれ、メッセージの種類(例:Echo Request=8、Echo Reply=0)を示す。

【穴埋め】ICMPヘッダには、メッセージの種類を表す________フィールドがある。
→ Type

【誤文訂正】ICMPヘッダにはHTTPステータスコードが含まれている。
→ 正しくは、Typeフィールドが含まれている。


■ 問題2

ICMPパケットにポート番号が含まれない理由として適切なものはどれか。

A. IPレイヤでは扱えないから
B. ICMPはトランスポート層に属するから
C. ICMPはIP層に属し、ポート番号を使用しないから
D. セキュリティ上の制約があるから

【正解】C
【解説】ICMPはIP層(ネットワーク層)に位置しており、トランスポート層のプロトコルのようにポート番号を使用しない。

【穴埋め】ICMPは________層に属しており、ポート番号を使用しない。
→ ネットワーク(IP)

【誤文訂正】ICMPはTCPと同様にポート番号を持つ。
→ 正しくは、ポート番号を持たない。


■ 問題3

ICMPヘッダにおいてType=8, Code=0に該当するのはどのメッセージか。

A. Echo Reply
B. Destination Unreachable
C. Time Exceeded
D. Echo Request

【正解】D
【解説】ICMP Type=8, Code=0はEcho Request(pingの送信)を意味する。

【穴埋め】ICMPのEcho Requestは、Type=________である。
→ 8

【誤文訂正】ICMPのEcho RequestはType=0, Code=0である。
→ 正しくは、Type=8, Code=0。


■ 問題4

ICMPヘッダのチェックサムはどの部分に対して計算されるか。

A. TypeとCodeのみ
B. IPヘッダ全体
C. ICMPヘッダおよびデータ全体
D. データ部分のみ

【正解】C
【解説】ICMPパケットのチェックサムは、ICMPヘッダおよびその後のデータ部分を対象に計算される。

【穴埋め】ICMPのチェックサムは、________全体を対象に計算される。
→ ヘッダおよびデータ

【誤文訂正】ICMPのチェックサムはTypeフィールドのみを対象に計算される。
→ 正しくは、ヘッダとデータ全体である。


■ 問題5

ICMPのType=3はどのような用途で使用されるか。

A. ネットワークの疎通確認
B. パケットの到達不能通知
C. 通信経路の追跡
D. 再送要求

【正解】B
【解説】Type=3はDestination Unreachableメッセージで、パケットが目的地に到達できなかった場合に送信される。

【穴埋め】ICMPのType=3は、________に到達できないことを通知する。
→ 宛先(Destination)

【誤文訂正】ICMP Type=3は、送信元MACアドレスを通知するために使う。
→ 正しくは、宛先に到達できないことを通知する。


■ 問題6

以下のうち、ICMPパケットに含まれることがあるが必須ではない項目はどれか。

A. チェックサム
B. タイプフィールド
C. エコーデータ(データペイロード)
D. コードフィールド

【正解】C
【解説】エコーデータ(Payload)はEcho Request/Replyで含まれるが、Destination Unreachableなどでは含まれない場合もある。

【穴埋め】ICMPのデータ部分(Payload)は、メッセージの種類によって________。
→ 含まれることもある

【誤文訂正】ICMPではすべてのパケットに必ずデータペイロードが存在する。
→ 正しくは、種類により存在しないこともある。


■ 問題7

ICMPヘッダの構成として誤っているものはどれか。

A. Type(8ビット)
B. Code(8ビット)
C. Checksum(16ビット)
D. Sequence Number(32ビット)

【正解】D
【解説】Sequence NumberはEcho Request/Replyメッセージにおける16ビットであり、すべてのICMPメッセージに存在するわけではない。

【穴埋め】ICMPのSequence Numberは________ビットである。
→ 16

【誤文訂正】ICMPのSequence Numberは32ビットである。
→ 正しくは、16ビットである。


■ 問題8

ICMPのTime Exceeded(Type=11)メッセージはどのような状況で送信されるか。

A. ホストに応答がなかった場合
B. TTLが0になったとき
C. TCP接続に失敗したとき
D. ポートが閉じていたとき

【正解】B
【解説】TTL(Time To Live)が0になると、ICMPのTime Exceededメッセージが送信元に返される。

【穴埋め】ICMPのTime Exceededは、________が0になったときに送信される。
→ TTL

【誤文訂正】ICMPのTime ExceededはTCP通信が失敗したときに返される。
→ 正しくは、TTLが0になったとき。


■ 問題9

ICMPエコー応答における「識別子(Identifier)」の役割はどれか。

A. 送信元ポート番号を示す
B. エコー要求との対応関係を取るための識別
C. タイムスタンプ情報の記録
D. ルータのIPアドレス通知

【正解】B
【解説】識別子(Identifier)は、同一ホストから送られた複数のICMPパケットを区別するために使われる。

【穴埋め】ICMPエコー応答では、________を用いて応答と要求を対応させる。
→ 識別子(Identifier)

【誤文訂正】ICMPエコー応答では送信元ポート番号で対応付けを行う。
→ 正しくは、識別子(Identifier)で対応させる。


■ 問題10

ICMPパケットが攻撃に悪用される可能性がある手法として適切なものはどれか。

A. SYN Flood
B. ICMP Redirect攻撃
C. UDPポートスキャン
D. DNSキャッシュポイズニング

【正解】B
【解説】ICMP Redirectは、誤ったルータ情報をクライアントに伝えることで、経路を不正に誘導する攻撃に悪用される。

【穴埋め】ICMP Redirectは、不正な________情報を送ることで経路を変更させる。
→ ゲートウェイ(ルータ)

【誤文訂正】ICMPはルーティング情報を伝えないので攻撃に使われない。
→ 正しくは、ICMP Redirectが不正な経路情報を伝える攻撃に利用される。


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