ICMPパケットフォーマットのチェックサムフィールドに関するネットワークスペシャリスト試験
以下に「ICMPパケットフォーマットのチェックサムフィールド」をテーマとしたネットワークスペシャリスト試験形式の問題を、【選択式】【正解】【解説】【穴埋め】【誤文訂正】形式で10問一気に作成します。
■ 問題1
ICMPパケットのチェックサムは、何のために使用されるか。
A. 宛先IPアドレスの確認
B. パケットの整合性検証
C. 送信ポートの決定
D. ルーティング情報の更新
【正解】B
【解説】チェックサムは、パケットの内容が正しく転送されたかどうかを確認するために使われる整合性検証用の値である。
【穴埋め】ICMPパケットのチェックサムは、パケットの________を検証するためのものである。
→ 整合性
【誤文訂正】ICMPチェックサムは送信ポートを決定するために使用される。
→ 正しくは、パケットの整合性を検証するために使用される。
■ 問題2
ICMPのチェックサム計算に含まれるデータはどれか。
A. IPヘッダ全体
B. ICMPヘッダとICMPデータ部分
C. TCPヘッダとICMPヘッダ
D. MACフレームヘッダ全体
【正解】B
【解説】ICMPチェックサムは、ICMPヘッダとその後のICMPデータ部分を対象に計算される。
【穴埋め】ICMPチェックサムは、ICMPヘッダと________を対象に計算される。
→ データ部分
【誤文訂正】ICMPのチェックサムはIPヘッダを含めて計算される。
→ 正しくは、ICMPヘッダとデータ部分を対象に計算される。
■ 問題3
ICMPチェックサムのビット長はどれか。
A. 8ビット
B. 16ビット
C. 32ビット
D. 64ビット
【正解】B
【解説】ICMPチェックサムは16ビット長であり、ICMPヘッダの3番目と4番目のバイトに配置される。
【穴埋め】ICMPチェックサムの長さは________ビットである。
→ 16
【誤文訂正】ICMPチェックサムは32ビットで構成されている。
→ 正しくは、16ビットである。
■ 問題4
ICMPのチェックサムはどのように計算されるか。
A. XOR演算の繰り返し
B. IPアドレスの加算
C. ICMPデータを16ビット単位で加算し補数を取る
D. 乱数の生成と比較
【正解】C
【解説】チェックサムは、16ビット単位でICMPパケット全体を加算し、1の補数を取ることで計算される。
【穴埋め】ICMPチェックサムは、16ビットごとに加算して________を取ることで算出する。
→ 1の補数
【誤文訂正】ICMPチェックサムは乱数を生成してデータと比較する。
→ 正しくは、16ビット加算と1の補数で算出する。
■ 問題5
ICMPチェックサムの計算時に、チェックサムフィールド自体はどう扱うか。
A. そのまま計算対象に含める
B. 計算時は0として扱う
C. 負の値として加算する
D. 最後に乗算して足し合わせる
【正解】B
【解説】チェックサム計算時は、チェックサムフィールド自体の値は 0 に初期化して扱われる。
【穴埋め】ICMPチェックサム計算時、チェックサムフィールドは________として扱う。
→ 0
【誤文訂正】チェックサムフィールドは常に元の値のまま計算に使われる。
→ 正しくは、計算時には0として扱う。
■ 問題6
ICMPチェックサムエラーが発生した場合、パケットはどう扱われるか。
A. 自動的に修正されて再送される
B. 応答が遅延される
C. 破棄され、応答は送られない
D. 再送信要求が発行される
【正解】C
【解説】チェックサムエラーがあるパケットは破棄され、ICMP応答も返されない。
【穴埋め】チェックサムエラーが検出されたICMPパケットは、________される。
→ 破棄
【誤文訂正】ICMPチェックサムエラーがあるパケットは再送される。
→ 正しくは、破棄される。
■ 問題7
IPv4とIPv6のICMPにおけるチェックサムの違いとして正しいものはどれか。
A. IPv6ではチェックサムが存在しない
B. IPv6ではICMPv6でチェックサムにIPv6擬似ヘッダを含める
C. IPv4ではチェックサムは常に0固定
D. IPv6のチェックサムは32ビット
【正解】B
【解説】ICMPv6では、チェックサム計算時にIPv6擬似ヘッダ(source/destination addressなど)を含める。
【穴埋め】ICMPv6のチェックサム計算には、________ヘッダが含まれる。
→ 擬似(pseudo)
【誤文訂正】ICMPv6ではチェックサムが存在しない。
→ 正しくは、チェックサムがあり擬似ヘッダを含めて計算される。
■ 問題8
ICMPチェックサムが一致することにより保証されるのはどれか。
A. パケットの送信者の正当性
B. 内容の暗号化が正しいこと
C. 内容が転送中に改変されていないこと
D. パケットのTTLが正しいこと
【正解】C
【解説】チェックサムは、パケットの中身が転送中に改変されていない(ビットエラーがない)ことを保証する。
【穴埋め】ICMPチェックサムは、パケットの内容が________ことを保証する。
→ 改変されていない
【誤文訂正】ICMPチェックサムは送信者の正当性を保証する。
→ 正しくは、内容の改変がないことを保証する。
■ 問題9
以下のうち、ICMPチェックサムが正しく機能しない原因として最も可能性が高いものはどれか。
A. ARP応答の欠如
B. ルータでのTTL設定ミス
C. ハードウェアによる破損または誤伝送
D. DNSキャッシュのフラッシュ忘れ
【正解】C
【解説】チェックサムが一致しない原因の多くは、転送中の物理層やデータリンク層でのビット破損である。
【穴埋め】ICMPチェックサムエラーの原因の多くは、________によるビット破損である。
→ ハードウェア
【誤文訂正】ICMPチェックサムはDNSキャッシュが古いと誤作動する。
→ 正しくは、ハードウェア誤動作などでビット破損が起こる場合である。
■ 問題10
ICMPチェックサムは次のどのプロトコルのチェックサムと似た仕組みで動作するか。
A. ARP
B. TCP
C. DNS
D. OSPF
【正解】B
【解説】TCPやUDPと同様、ICMPも1の補数によるチェックサムを使って整合性を検証している。
【穴埋め】ICMPチェックサムの計算方式は、________と同様に1の補数を使用する。
→ TCP
【誤文訂正】ICMPチェックサムの計算方法はARPと同じである。
→ 正しくは、TCPやUDPと同様である。
ご希望があれば、「ICMPチェックサムの手動計算演習問題」や「ICMPv6とIPv4の比較問題」も作成可能です。必要であればお申し付けください。
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