ICMPリダイレクトパケットに関するネットワークスペシャリスト試験

 

以下に「ICMPリダイレクトパケット」をテーマとしたネットワークスペシャリスト試験形式の問題を、
【選択式】【正解】【解説】【穴埋め】【誤文訂正】の形式で10問一気に作成します。


■ 問題1

ICMPリダイレクトパケットのTypeフィールドの値はどれか。

A. 3
B. 5
C. 8
D. 11

【正解】B
【解説】Type=5は、ICMPリダイレクトメッセージを表す。Codeで細分類される。

【穴埋め】ICMPリダイレクトパケットのTypeは________である。
→ 5

【誤文訂正】ICMPリダイレクトパケットのTypeは8である。
→ 正しくは、Type=5である。


■ 問題2

ICMPリダイレクトパケットの宛先は通常どのような機器か。

A. 宛先ホスト
B. 中継ルータ
C. 送信元ホスト
D. DNSサーバ

【正解】C
【解説】ICMPリダイレクトは、送信元ホストに対して送られ、経路の変更を通知する。

【穴埋め】ICMPリダイレクトパケットは、________に経路変更を通知する。
→ 送信元ホスト

【誤文訂正】ICMPリダイレクトパケットは宛先ホストに送られる。
→ 正しくは、送信元ホストに送られる。


■ 問題3

ICMPリダイレクトパケットのデータ部には何が含まれているか。

A. 次のホップのARPエントリ
B. 元のパケットのIPヘッダ+先頭データ
C. DHCP設定情報
D. 新しいMACアドレス

【正解】B
【解説】リダイレクトパケットには、元のIPヘッダとその先頭64ビットのデータが含まれている。

【穴埋め】ICMPリダイレクトのデータ部には、元のIPヘッダと________が含まれる。
→ 先頭64ビットのデータ

【誤文訂正】ICMPリダイレクトには新しいMACアドレスが含まれている。
→ 正しくは、元のIPヘッダと先頭のデータが含まれる。


■ 問題4

ICMPリダイレクトパケットで、ルータが指定する新しいゲートウェイはどこに記述されるか。

A. Codeフィールド
B. データ部の末尾
C. ICMPヘッダ内の「Gateway Internet Address」フィールド
D. IPヘッダのTTL欄

【正解】C
【解説】ICMPヘッダの一部に、新たに指定するゲートウェイ(次のホップ)のIPアドレスが含まれている。

【穴埋め】ICMPリダイレクトでは、新しいゲートウェイの情報が________フィールドに記述される。
→ Gateway Internet Address

【誤文訂正】新しいゲートウェイはCodeフィールドに含まれる。
→ 正しくは、「Gateway Internet Address」フィールドに含まれる。


■ 問題5

ICMPリダイレクトパケットのCode=0は何を示すか。

A. ホスト宛リダイレクト
B. ポート指定型リダイレクト
C. ネットワーク宛リダイレクト
D. ループ検出リダイレクト

【正解】C
【解説】Code=0はネットワーク全体に対するリダイレクト(Network Redirect)を示す。

【穴埋め】ICMP Type=5, Code=0 は、________宛のリダイレクトである。
→ ネットワーク

【誤文訂正】ICMP Code=0 はホスト宛リダイレクトを示す。
→ 正しくは、ネットワーク宛リダイレクトである。


■ 問題6

ICMPリダイレクトパケットをホストが受信した場合、通常は何を行うか。

A. 無視して通信を続行
B. ルーティングテーブルを更新
C. DHCP再要求
D. ARPキャッシュを削除

【正解】B
【解説】ICMPリダイレクトを受け取ったホストは、指定された新しい経路をルーティングテーブルに追加する。

【穴埋め】ホストはICMPリダイレクトパケットを受信すると、________を更新する。
→ ルーティングテーブル

【誤文訂正】ホストはICMPリダイレクトを受けても無視して通信を続ける。
→ 正しくは、ルーティングテーブルを更新する。


■ 問題7

ICMPリダイレクトパケットがセキュリティリスクとされる主な理由はどれか。

A. ARPキャッシュが破壊されるため
B. パケットが暗号化されていないため
C. 攻撃者が不正な経路を教える可能性があるため
D. ICMPはTCPポートを使用していないため

【正解】C
【解説】攻撃者が偽のリダイレクトパケットを送ることで、通信を不正な経路へ誘導する「MITM攻撃」につながる。

【穴埋め】ICMPリダイレクトは、________による偽経路への誘導の危険がある。
→ なりすまし(または攻撃者)

【誤文訂正】ICMPリダイレクトはTCPポートを使わないため危険である。
→ 正しくは、攻撃者が偽の経路を伝えるリスクがあるためである。


■ 問題8

ICMPリダイレクトパケットの送信条件に該当しないものはどれか。

A. 送信元と新ゲートウェイが同じインタフェース上にある
B. 宛先へのより適切なゲートウェイが存在する
C. 元パケットがICMPである
D. パケットがルータに届いたとき

【正解】C
【解説】リダイレクトは通常、ICMPパケット以外(例:TCPやUDP)に対して送信される。ICMPパケットにリダイレクトは送られないのが基本。

【穴埋め】ICMPリダイレクトは、通常________以外のプロトコルに対して送られる。
→ ICMP

【誤文訂正】ICMPリダイレクトはICMPパケットに対して送られる。
→ 正しくは、通常ICMP以外のパケットに対して送られる。


■ 問題9

次のうち、ICMPリダイレクトパケットを検出・監視するための有効な手段はどれか。

A. DNSキャッシュの確認
B. ARPテーブルの確認
C. パケットキャプチャツールの利用
D. NTPログの確認

【正解】C
【解説】Wiresharkなどのパケットキャプチャツールを使えば、ICMPリダイレクトパケットのType=5を識別できる。

【穴埋め】ICMPリダイレクトパケットの検出には、________ツールが有効である。
→ パケットキャプチャ

【誤文訂正】ICMPリダイレクトパケットはARPテーブルから検出できる。
→ 正しくは、パケットキャプチャツールで検出する。


■ 問題10

ICMPリダイレクトパケットの受信を防ぐ一般的な対策はどれか。

A. ルータでICMP全体を遮断する
B. DHCPでゲートウェイを動的変更する
C. 端末側でICMP Redirectの受信を無効にする
D. IPヘッダのDFビットを強制的に立てる

【正解】C
【解説】多くのOSでは、セキュリティ向上のためICMP Redirectの受信や処理を無効に設定することができる。

【穴埋め】ICMPリダイレクトの受信を防ぐには、端末でその処理を________にする。
→ 無効

【誤文訂正】ICMPリダイレクトを防ぐにはIPヘッダのDFビットを立てる。
→ 正しくは、端末側でICMP Redirectの受信処理を無効にする。


ご希望があれば、「ICMPリダイレクトの構造をビット単位で問う設問」「IPv6のNeighbor DiscoveryとICMPリダイレクトの違い」などの発展問題も作成可能です。お気軽にお申し付けください。

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