タイプ11の時間経過メッセージに関するネットワークスペシャリスト試験
以下に、**ICMPタイプ11「時間超過メッセージ(Time Exceeded Message)」**をテーマとした、ネットワークスペシャリスト試験形式の問題を10問一気に作成します。
■ 問題1
ICMPタイプ11「時間超過メッセージ」は、どのような状況で送信されるか。
A. パケットの宛先ホストが存在しないとき
B. パケットのTTLが0になったとき
C. ARPテーブルが満杯になったとき
D. ポートが閉じられていたとき
【正解】B
【解説】時間超過メッセージは、パケットのTTL(Time To Live)が0に到達したときに中継ルータなどから送信される。
【穴埋め】時間超過メッセージは、パケットの ________ が0に達したときに送信される。
→ TTL(Time To Live)
【誤文訂正】時間超過メッセージは、宛先のポートが閉じられていたときに送信される。
→ 正しくは、TTLが0になったときに送信される。
■ 問題2
ICMPタイプ11の代表的な用途はどれか。
A. NAT変換
B. トレーサウト(traceroute)コマンドの中継経路調査
C. DNS名前解決の高速化
D. TCPコネクション確立の代替手段
【正解】B
【解説】tracerouteはTTLを徐々に増加させたパケットを送り、途中でTTLが0になったときに返されるICMP時間超過メッセージを用いて経路を特定する。
【穴埋め】ICMP時間超過メッセージは ________ コマンドで中継経路を特定するのに使われる。
→ traceroute(トレーサウト)
【誤文訂正】ICMP時間超過メッセージはDNSの名前解決に使われる。
→ 正しくは、tracerouteで中継経路を調べるために使用される。
■ 問題3
ICMPタイプ11の「コード0」は何を意味するか。
A. パケットが断片化されたが、すべての断片が到着しなかった
B. TTLが0に達した
C. 宛先のポートが閉じていた
D. ネットワーク到達不能
【正解】B
【解説】タイプ11コード0は「TTL exceeded in transit(中継時にTTLが超過した)」を示す。
【穴埋め】ICMPタイプ11コード0は、パケットの ________ が中継中に0になったことを示す。
→ TTL
【誤文訂正】タイプ11コード0はポートが閉じていたことを示す。
→ 正しくは、TTLが中継中に0になったことを示す。
■ 問題4
ICMPタイプ11の「コード1」が示す意味はどれか。
A. 中継時にTTLが0になった
B. フラグメント再構築時間が経過した
C. ICMP応答が禁止されている
D. リダイレクト先に送信できなかった
【正解】B
【解説】タイプ11コード1は「フラグメント再構築時間が経過(Fragment reassembly time exceeded)」を示す。
【穴埋め】ICMPタイプ11コード1は、________ の再構築時間が経過したことを示す。
→ フラグメント
【誤文訂正】タイプ11コード1はルータの応答時間が遅延したことを示す。
→ 正しくは、フラグメント再構築時間が経過したことを示す。
■ 問題5
時間超過メッセージを送信するのはどの機器か。
A. 宛先ホスト
B. DNSサーバ
C. 中継ルータ
D. DHCPサーバ
【正解】C
【解説】TTLが0になるのは中継中のルータであり、そのルータがICMP時間超過メッセージを送信する。
【穴埋め】ICMP時間超過メッセージは ________ によって送信される。
→ 中継ルータ
【誤文訂正】時間超過メッセージは宛先ホストから送信される。
→ 正しくは、中継ルータが送信する。
■ 問題6
IPv4パケットのTTLフィールドの初期値として適切でないものはどれか。
A. 64
B. 128
C. 255
D. 0
【正解】D
【解説】TTLが0の場合、送信直後に破棄される。通常は64や128、255などが使用される。
【穴埋め】TTLは0で送信されると、パケットは ________。
→ 破棄される
【誤文訂正】TTLが0でもパケットは1回は中継される。
→ 正しくは、TTLが0なら中継されずに破棄される。
■ 問題7
tracerouteでICMP時間超過メッセージが返らないとき、考えられる原因として最も適切なものはどれか。
A. TTLが負の値
B. ファイアウォールがICMPをブロックしている
C. DNSが未設定
D. ネットワークに複数のDHCPがある
【正解】B
【解説】多くのファイアウォールはICMPの受信や送信を制限する設定になっており、それによりtracerouteの応答が得られないことがある。
【穴埋め】tracerouteでICMP応答が返らない場合、________ によってICMPが遮断されている可能性がある。
→ ファイアウォール
【誤文訂正】ICMPが返らないのはTTLが負の値になっているためである。
→ 正しくは、ファイアウォールなどにより遮断されている可能性がある。
■ 問題8
IPv6におけるICMPv6では、時間超過メッセージのタイプ番号はどれか。
A. 1
B. 3
C. 11
D. 128
【正解】C
【解説】IPv6でもICMPv6タイプ11が時間超過メッセージに割り当てられている。
【穴埋め】IPv6においても、時間超過メッセージのタイプは ________ である。
→ 11
【誤文訂正】IPv6における時間超過メッセージはタイプ3である。
→ 正しくは、タイプ11である。
■ 問題9
ICMPタイプ11のメッセージに含まれる「元のIPヘッダ+64バイトのデータ」の目的は何か。
A. 通信量の削減
B. オリジナルパケットの特定
C. 暗号化用データの提供
D. フラグメント識別
【正解】B
【解説】元のパケットのヘッダおよび先頭のデータを含めることで、エラーが発生したパケットを特定できるようにしている。
【穴埋め】ICMP時間超過メッセージには、エラー原因となった ________ の情報が含まれる。
→ 元のパケット
【誤文訂正】ICMP時間超過メッセージは送信元IPアドレスのみを返す。
→ 正しくは、元のIPヘッダとデータを含めて返す。
■ 問題10
ICMP時間超過メッセージを活用することで得られるネットワーク管理上の利点はどれか。
A. NATテーブルの自動生成
B. ゲートウェイの自動選択
C. 経路情報の可視化と障害箇所の特定
D. DHCP割当の高速化
【正解】C
【解説】ICMPタイプ11を利用することで、ルート追跡や経路上の問題の特定が容易になる。
【穴埋め】ICMP時間超過メッセージにより、ネットワークの ________ が可能になる。
→ 経路追跡/可視化
【誤文訂正】ICMP時間超過メッセージはDHCP割当の高速化に使われる。
→ 正しくは、経路の可視化や障害の特定に使われる。
必要であれば、タイプ11とtracerouteの関係の詳細問題や、ICMPv6との比較問題も提供可能です。ご希望があればお知らせください。
コメント
コメントを投稿