ホストルートに関するネットワークスペシャリスト試験
以下に「ホストルート」をテーマとしたネットワークスペシャリスト試験形式の問題を10問一気に作成します。
すべて【選択式+正解+解説+穴埋め+誤文訂正】形式で構成しています。
■ 問題1
ホストルートとして正しい表現はどれか。
A. 192.168.1.0/24
B. 10.0.0.0/8
C. 192.168.1.100/32
D. 0.0.0.0/0
【正解】C
【解説】ホストルートとは、1台のホストにのみマッチするルートで、CIDRで表すと /32
(IPv4)または /128
(IPv6)で表現される。
【穴埋め】ホストルートとは、1台のホストに対応する ________ のプレフィックス長を持つルートである。
→ 最大(IPv4なら32ビット)
【誤文訂正】ホストルートは、ネットワーク全体を対象としたルートである。
→ 正しくは、特定の1台のホストに対するルートである。
■ 問題2
IPv6アドレスでホストルートを表すプレフィックス長はどれか。
A. /64
B. /48
C. /32
D. /128
【正解】D
【解説】IPv6では /128
のプレフィックス長がホストルートを示し、単一のホストに対応する。
■ 問題3
ホストルートがルーティングテーブルにおいて持つ特徴として誤っているものはどれか。
A. 最長一致において常に最優先される
B. ネットワーク全体への転送に用いられる
C. 特定ホスト宛の制御に使える
D. プレフィックス長が最大
【正解】B
【解説】ホストルートは単一ホストへのルートであり、ネットワーク全体宛には用いられない。
【誤文訂正】ホストルートは、ネットワークアドレス全体にマッチする。
→ 正しくは、特定ホストのアドレスのみにマッチする。
■ 問題4
以下のルートのうち、ホストルートに該当するIPv6アドレスはどれか。
A. 2001:db8::/64
B. ::1/128
C. fe80::/10
D. 2001:db8:abcd::/48
【正解】B
【解説】::1/128
はIPv6のループバックアドレスであり、単一ホスト(自身)を示すホストルート。
■ 問題5
ホストルートの主な用途として適切でないものはどれか。
A. 特定ホストに対するセキュリティ制御
B. サーバへの静的ルート指定
C. 特定ホストをブロードキャストで制御
D. ロードバランスの制御対象の指定
【正解】C
【解説】ホストルートはユニキャスト通信に対して使われ、ブロードキャスト制御には利用されない。
■ 問題6
次のスタティックルート設定でホストルートを表しているものはどれか(Cisco IOS例)。
A. ip route 10.1.1.0 255.255.255.0 192.168.0.1
B. ip route 0.0.0.0 0.0.0.0 192.168.0.1
C. ip route 10.1.1.5 255.255.255.255 192.168.0.1
D. ip route 10.0.0.0 255.0.0.0 192.168.0.1
【正解】C
【解説】255.255.255.255
はIPv4の /32
に相当し、ホストルートを意味する。
■ 問題7
ホストルートの管理上の注意点として最も適切なものはどれか。
A. 経路集約しやすい
B. ルーティングテーブルのサイズが増えやすい
C. ブロードキャストトラフィックを軽減する
D. NATとの互換性がない
【正解】B
【解説】多数のホストルートを持つと、ルーティングテーブルが肥大化し、管理が困難になる。
■ 問題8
以下のうち、ホストルートに分類されるものはどれか。
A. 192.168.1.0/24
B. 192.168.1.1/32
C. 10.0.0.0/8
D. 172.16.0.0/16
【正解】B
【解説】/32
はIPv4でのホストルートの表現。
■ 問題9
ルーティングテーブルにおいて、ホストルートが優先される理由として正しいものはどれか。
A. 管理者による手動設定が優先されるため
B. デフォルトルートより先に登録されるため
C. プレフィックス長が最長であるため
D. DNSで逆引きされやすいため
【正解】C
【解説】ルーティング決定では「最長一致法」により、最もプレフィックス長が長い(=ホストルート)が優先される。
■ 問題10
次の文はホストルートに関する記述である。空欄に入る最も適切な語句はどれか。
「ホストルートは ________ アドレスを特定のネクストホップに転送させたい場合に用いる。」
A. 任意のネットワーク
B. 特定のネットワーク範囲の
C. 単一のIP
D. ブロードキャスト
【正解】C
【解説】ホストルートは、特定の単一ホストへの通信を制御するために使用される。
必要であれば、同テーマで応用編(パケットフィルタと組み合わせたルーティング制御、セキュリティポリシーとの連携など)も出題可能です。続きのご要望があればどうぞ。
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