リンク状態型に関するネットワークスペシャリスト試験
以下に、リンク状態型ルーティングプロトコル(Link State Routing Protocol)をテーマとしたネットワークスペシャリスト試験形式の問題を【選択問題】【穴埋め問題】【誤文訂正問題】のセットで10問一気に作成します。
■ 問題1
リンク状態型ルーティングプロトコルの特徴として最も適切なものはどれか。
A. 隣接ルータとの距離を交換する
B. 経路全体の帯域幅を交換する
C. ネットワーク全体のトポロジ情報を収集する
D. 特定のルートだけを他のルータと共有する
【正解】C
【解説】リンク状態型では、自身のリンク状態情報を他のすべてのルータに送信し、ネットワーク全体のトポロジを把握してルーティング計算を行う。
【穴埋め】リンク状態型ルーティングでは、ネットワーク全体の ________ を把握して経路計算を行う。
→ トポロジ情報
【誤文訂正】リンク状態型ルーティングでは、隣接ルータとホップ数を交換して経路を決定する。
→ 正しくは「ネットワーク全体のリンク状態を交換して経路を決定する」。
■ 問題2
リンク状態型ルーティングプロトコルで主に使われるアルゴリズムはどれか。
A. ベルマンフォード法
B. Dijkstra法
C. クラスター法
D. DFS法
【正解】B
【解説】リンク状態型ではDijkstra(ダイクストラ)アルゴリズムを用いて最短経路を計算する。
【穴埋め】リンク状態型プロトコルでは、 ________ アルゴリズムによって最短経路を計算する。
→ Dijkstra
【誤文訂正】リンク状態型プロトコルではベルマンフォード法を使用している。
→ 正しくは「距離ベクトル型がベルマンフォード法、リンク状態型はDijkstra法を使用」。
■ 問題3
次のうちリンク状態型に分類されるプロトコルはどれか。
A. RIP
B. BGP
C. OSPF
D. EGP
【正解】C
【解説】OSPFはリンク状態型。RIPは距離ベクトル型、BGPはパスベクタ型、EGPは古い外部ゲートウェイプロトコル。
■ 問題4
リンク状態型ルーティングプロトコルの最初の動作として正しいものはどれか。
A. ルーティングテーブルの直接交換
B. 定期的な全テーブル交換
C. ネイバー関係の確立
D. 経路リストの圧縮送信
【正解】C
【解説】リンク状態型では、まずネイバー(隣接ルータ)関係を確立してからリンク状態広告(LSA)を送信する。
■ 問題5
リンク状態型ルーティングプロトコルが使用する情報伝播の仕組みはどれか。
A. スプリットホライズン
B. ポイズンリバース
C. フラッディング
D. セグメント化
【正解】C
【解説】リンク状態情報はネットワーク全体にフラッディング(洪水的伝播)される。
■ 問題6
リンク状態型ルーティングプロトコルの利点として最も適切なのはどれか。
A. メモリ使用量が少ない
B. トラフィックが少ない
C. トポロジ変化への対応が速い
D. 実装が非常に簡単
【正解】C
【解説】リンク状態型はトポロジ変化が発生しても即座に反映され、収束が速いという利点がある。
■ 問題7
リンク状態型ルーティングプロトコルで周期的に送信されるものはどれか。
A. 経路情報全体
B. ネイバー検出のHelloパケット
C. 最短経路リスト
D. NAT変換テーブル
【正解】B
【解説】OSPFなどではHelloパケットを定期的に送信してネイバーの死活確認を行う。
■ 問題8
リンク状態型プロトコルでは、ルータごとに何を作成して経路選択に利用するか。
A. 経路のスナップショット
B. トポロジマップ
C. MTUリスト
D. 経路のキャッシュ履歴
【正解】B
【解説】全体のトポロジを把握し、ルータごとにトポロジマップを作成して最短経路を計算する。
■ 問題9
リンク状態型の短所として誤っているものはどれか。
A. メモリ使用量が多い
B. ネットワーク負荷が増える
C. ネットワーク全体の情報を持つ必要がある
D. 収束が遅い
【正解】D
【解説】リンク状態型は収束が速い。距離ベクトル型の方が収束が遅い傾向がある。
■ 問題10
OSPFにおいてリンク状態情報を伝えるパケット形式はどれか。
A. LSR
B. LSA
C. LSU
D. LSP
【正解】B
【解説】OSPFではリンク状態広告(LSA: Link State Advertisement)を使用してリンク情報を伝える。
【穴埋め】OSPFにおいてリンク情報は ________ により通知される。
→ LSA(Link State Advertisement)
ご希望があれば、午後Ⅰ相当の事例問題や表の穴埋め形式なども提供可能です。お知らせください。
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