TCPセグメントフォーマットのPSHフラグに関するネットワークスペシャリスト試験
以下に「TCPセグメントフォーマットのPSHフラグ」をテーマとしたネットワークスペシャリスト試験形式の問題を、以下の3形式で10問ずつ作成します:
✅【1. 選択式(10問)】
■ 問題1
PSHフラグがセットされたTCPセグメントを受信した場合、受信側の処理として正しいのはどれか。
A. 受信バッファに蓄積し続ける
B. 上位アプリケーションに即座に渡す
C. ACKを返さずに破棄する
D. ウィンドウサイズを変更する
【正解】B
【解説】PSH(Push)フラグは、受信側に即座にアプリケーション層へデータを渡すよう促す。
■ 問題2
PSHフラグの主な目的はどれか。
A. 接続確立
B. データ送信の優先制御
C. 複数のパケットの一括転送
D. 受信者への即時通知
【正解】D
【解説】PSHフラグは、データを待たずに即時上位層へ渡すよう指示する。
■ 問題3
PSHフラグが使われる場面として適切なのはどれか。
A. コネクション確立要求(SYN)時
B. ファイル転送の完了通知
C. ユーザー入力の即時処理
D. 通信終了処理(FIN)
【正解】C
【解説】telnetやsshなど、文字入力に対し即時応答が必要な用途で使用される。
■ 問題4
PSHフラグの説明として誤っているものはどれか。
A. バッファに溜めず即時転送を促す
B. データの即時ACKを要求する
C. データを上位層へ渡すよう通知する
D. アプリケーション層へ即渡しを保証しない
【正解】B
【解説】ACK応答はTCPの基本機能であり、PSHは即時応答の強制ではない。
■ 問題5
PSHフラグが設定されていない場合、受信側の動作はどうなるか。
A. TCPが自動的に切断される
B. ACKを送らない
C. 上位層へすぐに渡されないことがある
D. 必ず再送制御が行われる
【正解】C
【解説】PSHフラグがない場合、TCPはデータを一定量バッファに蓄積してから渡す。
■ 問題6
PSHフラグを用いた通信の例として不適切なものはどれか。
A. telnet
B. FTP(データ転送)
C. ssh
D. リアルタイムチャット
【正解】B
【解説】FTPのデータ転送ではPSHは必須ではなく、バッファリングされる。
■ 問題7
TCPセグメントでPSHフラグを立てることで、送信側が意図することはどれか。
A. 通信を切断したい
B. 相手に再送を要求する
C. バッファせず処理してほしい
D. 確認応答を送るよう要求する
【正解】C
【解説】送信側はPSHフラグにより、受信側に即座のアプリ層処理を促す。
■ 問題8
TCPヘッダ内でPSHフラグが存在するビット数はいくつか。
A. 1ビット
B. 2ビット
C. 4ビット
D. 8ビット
【正解】A
【解説】PSHは1ビットのコントロールフラグで、TCPヘッダ内で独立して管理される。
■ 問題9
PSHフラグはどのような通信において特に重要か。
A. バッチ処理
B. 遅延を許容する通信
C. インタラクティブ通信
D. ファイル同期
【正解】C
【解説】即時性が求められるインタラクティブな通信で重宝される。
■ 問題10
次の中で、PSHフラグが必ず必要な通信として適切なものはどれか。
A. 電子メール受信
B. HTTPファイルダウンロード
C. リアルタイム音声通信(VoIP)
D. コマンドラインの文字送信
【正解】D
【解説】1文字単位で処理するtelnet等はPSHフラグが有効に使われる。
✅【2. 穴埋め形式(10問)】
-
TCPのPSHフラグは、受信データを _________ に渡すよう指示する。
→ 上位層(アプリケーション層) -
PSHフラグは、TCPの ________ フィールド内にある1ビットのフラグである。
→ コントロールフラグ -
telnet や ssh などの _________ 通信では PSHフラグが有効に活用される。
→ インタラクティブ -
PSHフラグがない場合、データはTCP受信バッファに蓄積され、________ されるまで上位層に渡らない。
→ 条件 -
PSHフラグは _________ レベルの即時性を実現するのに寄与する。
→ アプリケーション層 -
PSHフラグが立つと、受信側はデータを _________ に渡すタイミングを待たず、すぐ処理する。
→ バッファの蓄積 -
PSHフラグが 1 に設定されると、確認応答番号(ACK)は _________ 。
→ 無関係(ACKとは直接関係しない) -
TCPフラグにはURGやACKの他に _________ フラグがあり、即時転送を促す役割がある。
→ PSH -
PSHフラグは _________ 通信の効率を高めるが、使用は必須ではない。
→ インタラクティブ -
PSHフラグがあると、TCPは _________ を待たずにデータを上位層へ渡す。
→ バッファ充足
✅【3. 誤文訂正形式(10問)】
-
誤:PSHフラグが立っていると、受信側はACKを即座に返す。
→ 正:PSHフラグはACKとは無関係で、受信データの即時処理を促す。 -
誤:PSHフラグはTCP通信の終了時に必ず使用される。
→ 正:通信終了にはFINフラグが使われ、PSHは即時処理要求である。 -
誤:PSHフラグがないと通信できない。
→ 正:PSHは補助的なフラグであり、なくても通信は可能。 -
誤:PSHフラグが立つと、送信側が自動的に再送を行う。
→ 正:PSHは再送制御とは関係なく、即時通知を目的とする。 -
誤:PSHフラグはUDPにおける優先転送を意味する。
→ 正:UDPにはPSHフラグは存在せず、TCP固有の機能である。 -
誤:PSHフラグはコネクション確立のフラグである。
→ 正:コネクション確立はSYNフラグ、PSHは即時処理要求。 -
誤:PSHフラグがあると、送信側はデータを溜めずにまとめて送る。
→ 正:PSHは受信側の即時処理を促す。送信側の送信方法とは直接関係しない。 -
誤:PSHフラグはIPヘッダ内に存在する。
→ 正:PSHフラグはTCPヘッダ内の1ビットである。 -
誤:PSHフラグはアプリケーション層が直接設定する。
→ 正:TCP層が状況に応じて自動的に設定する。 -
誤:PSHフラグが立っているとき、TCPはウィンドウサイズを変更する。
→ 正:PSHとウィンドウサイズ制御は別の機能である。
ご希望であれば、PDFやCSV、Anki形式のカードなどに整形して出力可能です。次のフラグ(RST、URGなど)やOSI層関連、RFC準拠の仕様なども出題可能です。続けますか?
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