ネットワークスペシャリスト試験午後Ⅱ問題でOSI基本参照モデルに関する出題例は?

 ネットワークスペシャリスト試験の午後Ⅱ(論述式試験)において、OSI基本参照モデルそのものが直接的に主要なテーマとして出題されることは、近年では非常に稀です。

しかし、OSI基本参照モデルはネットワークの基礎中の基礎であり、各層の役割や関連するプロトコル、機器の機能などは、午後Ⅱの問題文や解説、あるいはあなたが論述の中で説明をする際に暗黙の前提知識として求められます。

例えば、

 * L2スイッチやルータの機能を説明する際に、それがOSI基本参照モデルのどの層に属するのか、その層でどのような処理が行われるのかを理解していることが前提となります。

 * VLANやルーティング、IPsecなどの技術について論述する場合も、それぞれの技術がOSI基本参照モデルのどの層で機能するのか、その層の役割とどのように関連しているのかを理解していると、より説得力のある論述ができます。

 * トラブルシューティングに関する論述では、「どの層で問題が発生しているか」という観点が重要になるため、OSI基本参照モデルの知識が役立ちます。

したがって、午後Ⅱの論述式試験でOSI基本参照モデルが丸ごと出題されることはなくても、その知識は問題を理解し、適切な解答を構成するために不可欠です。特に、物理層からトランスポート層までの理解は非常に重要だとされています。

過去問を確認すると、午後Ⅰの穴埋め問題などでOSI基本参照モデルの層が問われたり、LLDPなどのプロトコルがOSI基本参照モデルのどの層のプロトコルであるかといった形で問われたりする例は見られます。

まとめると、OSI基本参照モデルはネットワークスペシャリスト試験全般において重要な基礎知識であり、午後Ⅱの論述式試験においても、直接のテーマではなくとも論述を構築するための基盤として深く理解しておくべきものです。


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