TCPコネクション確立をテーマとしたネットワークスペシャリスト試験午後Ⅱ問題
TCPのコネクション確立(3ウェイハンドシェイク)をテーマに、 ネットワークスペシャリスト試験 午後Ⅱ形式で10問作成します。 午後Ⅱ形式なので、単なる選択肢問題ではなく、シナリオ+設問の形にします。 解答は簡潔に書き、解説は午後Ⅱらしく詳細にします。 --- シナリオ ある企業のサーバ管理者A氏は、社内のWebサーバ(IP: 192.168.1.10, TCPポート80)に外部から接続できないという問い合わせを受けました。 ネットワーク構成は、インターネット経由でルータを通過し、ファイアウォールを経てWebサーバに到達する形になっています。 A氏は、クライアントPC(IP: 203.0.113.5)からサーバへのTCPコネクション確立状況を調べるため、パケットキャプチャを行いました。 --- 問題1 パケットキャプチャの最初の通信で、クライアントから送信されるTCPパケットのフラグ構成として最も適切なものを答えよ。 【解答】SYN 【解説】TCPコネクション確立は3ウェイハンドシェイクにより行われ、最初のパケットはSYNフラグをセットして送信される。シーケンス番号は初期値(ISN)が設定される。 --- 問題2 クライアントから送信されるSYNパケットには、どのような制御情報(オプションを含む)が含まれる場合が多いか。 【解答】最大セグメント長(MSS)、ウィンドウスケーリング、SACK Permitted、タイムスタンプなど 【解説】SYNパケットは接続パラメータのネゴシエーションに使われ、これらのTCPオプションが含まれることが多い。 --- 問題3 サーバが正常に接続要求を受け入れた場合、次に送信するパケットのフラグ構成を答えよ。 【解答】SYN + ACK 【解説】サーバはクライアントからのSYNに対して、SYNとACKの両方をセットしたパケットで応答し、自分の初期シーケンス番号とクライアントのISN+1を確認応答番号として返す。 --- 問題4 サーバからSYN+ACKが返らず、RSTが返ってきた場合、考えられる原因を2つ挙げよ。 【解答】 1. 指定ポート(80番)がLISTEN状態ではない(サービス停止) 2. ファイアウォールやACLによる拒否設定 【解説】RSTは「そのポートで接続を受け付けない」ことを示す。サービスが停止しているか、アクセス制御...