パスコストに関するネットワークスペシャリスト試験
以下に、「パスコスト」をテーマとしたネットワークスペシャリスト試験形式の問題(従来通りの構成)を10問一気に作成します。
■ パスコストに関する問題(全10問)
■ 問題1
STP(スパニングツリープロトコル)におけるパスコストとは何か。
A. スイッチの価格
B. 通信速度に基づく経路の優先順位
C. VLANの設定番号
D. IPルーティングのホップ数
【正解】B
【解説】パスコストはリンク速度に応じて設定され、STPにおける最短経路(最小コスト)を選ぶ指標となる。
【穴埋め】STPにおいて、__________に基づく経路の優先順位はパスコストで決定される。
→ 通信速度
【誤文訂正】パスコストは価格やホップ数とは無関係であり、STP内の論理経路に関係する。
■ 問題2
STPでルートポートを選出する基準はどれか。
A. ポート番号が小さい方
B. 接続MACアドレスが大きい方
C. パスコストが最小のポート
D. 管理者が設定したポート
【正解】C
【解説】ルートポートはルートブリッジへの最小パスコストを持つポートが選ばれる。
【穴埋め】ルートポートは__________が最も小さいポートに決定される。
→ パスコスト
【誤文訂正】管理者設定やMACアドレスではなく、経路上のコストが重要。
■ 問題3
IEEE標準で規定されるパスコストの基準として正しい組合せはどれか。
A. 10 Mbps: 100、100 Mbps: 19、1 Gbps: 4
B. 10 Mbps: 19、100 Mbps: 4、1 Gbps: 1
C. 10 Mbps: 100、100 Mbps: 10、1 Gbps: 1
D. 10 Mbps: 100、100 Mbps: 19、1 Gbps: 1
【正解】A
【解説】IEEE 802.1D-1998 では、10Mbpsは100、100Mbpsは19、1Gbpsは4と定義されている。
【穴埋め】IEEE標準において、10Mbpsリンクのパスコストは__________である。
→ 100
【誤文訂正】100Mbpsリンクのコストは19であり、10ではない。
■ 問題4
パスコストを意図的に増やす理由として正しいものはどれか。
A. 通信速度を高速化するため
B. ルートブリッジの選出を制御するため
C. 帯域を制限するため
D. 経路の選定を制御するため
【正解】D
【解説】コストを意図的に上げることで、特定のリンクが使用されにくくなり、STPにおける経路の優先度を調整できる。
【穴埋め】パスコストを調整することで、STPの__________を制御できる。
→ 経路選定
【誤文訂正】パスコストは帯域制御や速度向上ではなく、優先経路調整に使う。
■ 問題5
以下のうち、最も低いパスコストを持つリンク速度はどれか。
A. 10 Mbps
B. 100 Mbps
C. 1 Gbps
D. 10 Gbps
【正解】D
【解説】パスコストはリンク速度に反比例しており、速度が高いほどコストは小さい。
【穴埋め】パスコストが最も小さいのは__________の通信速度である。
→ 10 Gbps
【誤文訂正】10 Mbpsは最も低速であり、パスコストは最も高い。
■ 問題6
RSTP(IEEE 802.1w)においてもパスコストは使用されるか。
A. 使用されない
B. 使用されるがSTPと値が異なる
C. 使用され、STPと同じく経路選定に使われる
D. 使用されるがポートの状態には関係しない
【正解】C
【解説】RSTPもパスコストを使って経路選定を行う。動作は高速化されているが、コストの概念は同じ。
【穴埋め】RSTPではSTPと同様に__________により経路が決定される。
→ パスコスト
【誤文訂正】RSTPでパスコストが使われないというのは誤り。
■ 問題7
パスコストはどこに設定されるか。
A. 各スイッチのMACアドレス
B. 各ポートに対して設定される
C. 各VLANに設定する
D. ルータに設定する
【正解】B
【解説】パスコストは各スイッチポート単位で設定される。スイッチやルータ全体ではなくポート単位で制御。
【穴埋め】パスコストは__________に設定されるパラメータである。
→ ポート
【誤文訂正】VLANやMACアドレス単位では設定されない。
■ 問題8
複数のパスが同じコストで到達できる場合、STPは次に何を基準に経路を決定するか。
A. VLAN番号
B. ブリッジID
C. MACアドレス
D. ポート番号
【正解】D
【解説】コストが同じなら、より小さいポート番号を持つポートが優先される。
【穴埋め】同じコストの経路が複数ある場合、__________の小さいポートが選ばれる。
→ ポート番号
【誤文訂正】VLAN番号やMACはこの選定には使われない。
■ 問題9
パスコストの設定で管理者が注意すべき点として誤っているものはどれか。
A. 高速なリンクに低いコストを設定する
B. 冗長リンクに適切なコスト差を設ける
C. コストは手動設定ができない
D. 設定ミスにより意図しない経路が使われる
【正解】C
【解説】パスコストは自動で設定されるが、手動での設定も可能。管理ミスがあると冗長経路制御に支障を来す。
【穴埋め】パスコストは自動だけでなく、__________でも設定可能である。
→ 手動
【誤文訂正】「パスコストは手動設定できない」は誤り。
■ 問題10
IEEE 802.1Dが推奨する最新のパスコスト算出方式の特徴はどれか。
A. 値がランダムに決定される
B. リンク速度のビット数に比例した定数
C. 実効帯域をベースに変動する
D. 64ビット演算によって設定される動的値
【正解】B
【解説】IEEEの新しい計算方式では「2^20 / リンク速度(Mbps)」という方式でパスコストを計算する(例:1 Gbpsなら2)。
【穴埋め】新方式では__________に基づいてコストを算出する。
→ リンク速度
【誤文訂正】ランダムや64ビット演算とは関係しない。
必要に応じてPDF出力・CSV変換や、他のトピック(例:ルートポート決定/コスト比較の演習問題)への展開も可能です。希望があればお申し付けください。
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