CIDR表記に関するネットワークスペシャリスト試験
以下は「CIDR表記(Classless Inter-Domain Routing)」をテーマにしたネットワークスペシャリスト試験形式の問題10問セットです(従来形式を厳守)。
■ 問題1
CIDR表記において、「192.168.0.0/24」が表す内容として正しいものはどれか。
A. ホスト部が24ビットである
B. ネットワーク部が24バイトである
C. サブネットマスクが255.255.255.0である
D. ブロードキャストアドレスが192.168.0.255ではない
【正解】C
【解説】CIDR表記「/24」は、ネットワーク部が24ビットであることを意味し、対応するサブネットマスクは255.255.255.0である。
【穴埋め】CIDR表記「/24」は、サブネットマスク ________ に相当する。
→ 255.255.255.0
【誤文訂正】CIDR表記「/24」は、ホスト部が24ビットであることを意味する。
→ ホスト部ではなくネットワーク部が24ビット。
■ 問題2
CIDR表記「10.0.0.0/8」が示すネットワークのホスト数に最も近いものはどれか。
A. 約256個
B. 約1,000個
C. 約65,000個
D. 約1,600万個
【正解】D
【解説】ホスト部は32-8=24ビットなので、2^24 - 2 ≒ 16,777,214 個のホストが利用可能。
【穴埋め】CIDR「/8」では、理論上最大 ________ 個のホストが使用可能である。
→ 約1,600万
【誤文訂正】CIDR「10.0.0.0/8」は約65,000個のホストを収容できる。
→ 正しくは約1,600万個。
■ 問題3
CIDR表記「172.16.0.0/20」のネットワークに割り当てられるIPアドレス数はどれか。
A. 1,024個
B. 2,048個
C. 4,096個
D. 8,192個
【正解】C
【解説】ホスト部は32-20=12ビットなので、2^12 = 4,096個。
【穴埋め】CIDR「/20」では、1ネットワークに最大 ________ 個のIPアドレスを割り当て可能である。
→ 4,096
【誤文訂正】CIDR「/20」は2,048個のアドレスを提供する。
→ 4,096個が正しい(2^12)。
■ 問題4
CIDR表記が使用される主な理由はどれか。
A. MACアドレスの管理を容易にするため
B. DNSの名前解決を高速化するため
C. IPアドレス空間の効率的な割当と集約のため
D. VPN通信を暗号化するため
【正解】C
【解説】CIDRはIPアドレス空間を柔軟に分割し、ルート集約によりルーティングテーブルを縮小できる。
【穴埋め】CIDRはIPアドレスの ________ を防ぎ、ルーティングの効率化を実現する。
→ 無駄な浪費
【誤文訂正】CIDRはMACアドレスの一意性を保証するために導入された。
→ IPアドレス管理とルート集約のため。
■ 問題5
CIDR表記「192.168.1.0/26」が示すネットワークで、ホスト部に使えるアドレス数は何個か。
A. 30
B. 62
C. 64
D. 126
【正解】B
【解説】ホスト部は6ビット=2^6 = 64 → 先頭(ネットワーク)と末尾(ブロードキャスト)を除いた62個。
【穴埋め】CIDR「/26」で使用可能なホストアドレス数は ________ 個である。
→ 62
【誤文訂正】CIDR「/26」は64個のホストに割当可能である。
→ 使用可能なのは62個。
■ 問題6
CIDR表記「192.0.2.0/29」で利用可能なホストアドレスはどれか。
A. 192.0.2.0 ~ 192.0.2.6
B. 192.0.2.1 ~ 192.0.2.6
C. 192.0.2.1 ~ 192.0.2.7
D. 192.0.2.0 ~ 192.0.2.7
【正解】B
【解説】/29 → ホスト部3ビット → 8個中、先頭と末尾を除いた6個が使用可能。
【穴埋め】CIDR「/29」ではホスト部が3ビットで、使用可能なアドレスは ________ ~ ________ である。
→ 192.0.2.1 ~ 192.0.2.6
【誤文訂正】CIDR「/29」では全8個のアドレスすべてをホストに割り当てられる。
→ 実際はネットワークとブロードキャストを除いた6個のみ。
■ 問題7
CIDR表記で「/30」を使用したとき、1つのネットワークに割り当てられる使用可能なホスト数は何個か。
A. 1
B. 2
C. 3
D. 4
【正解】B
【解説】ホスト部2ビット → 2^2 = 4、使用可能は2個。
【穴埋め】CIDR「/30」では、使用可能なホストは ________ 個である。
→ 2
【誤文訂正】CIDR「/30」では4個のホストアドレスが利用可能である。
→ 利用可能なのは2個。
■ 問題8
「/32」のCIDR表記が意味するアドレス範囲はどれか。
A. 任意のホストに割り当て可能
B. すべてのIPアドレスを表す
C. 単一のIPアドレスのみを示す
D. ブロードキャストアドレス全体を意味する
【正解】C
【解説】/32はホスト部が0ビット → 単一アドレス指定。
【穴埋め】CIDR「/32」は、 ________ を表すアドレス指定である。
→ 単一のホストIP
【誤文訂正】CIDR「/32」は任意のネットワークを表す。
→ 単一IPのみを示す。
■ 問題9
CIDR表記が普及した背景にある課題はどれか。
A. IPアドレスに対する暗号化の必要性
B. クラスフルアドレスによるアドレス枯渇
C. プロトコル番号の不足
D. MACアドレス重複の発生
【正解】B
【解説】CIDRはクラスA/B/Cの枠に縛られた非効率なアドレス設計による浪費を防ぐ目的で導入された。
【穴埋め】CIDRは、クラスフルなアドレス体系による ________ の問題を解決するために登場した。
→ IPアドレスの枯渇
【誤文訂正】CIDRはMACアドレスの重複問題を解決するために登場した。
→ IPアドレス空間の節約が目的。
■ 問題10
CIDRと共に使用されるルーティングプロトコルはどれか。
A. RIP v1
B. OSPF
C. ARP
D. SMTP
【正解】B
【解説】OSPFはクラスレスルーティングに対応しており、CIDRと併用可能。
【穴埋め】CIDRに対応したルーティングプロトコルには、 ________ などがある。
→ OSPF
【誤文訂正】RIP v1 はCIDR対応のルーティングプロトコルである。
→ RIP v1 はクラスフルのみ対応、CIDR非対応。
ご希望であれば「CIDR計算問題」や「ルート集約の実践問題」なども作成可能です。必要なテーマをお知らせください。
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