クラスDに関するネットワークスペシャリスト試験問題
以下は「クラスDに関するネットワークスペシャリスト試験問題」の形式に沿った10問セットです。
形式:
- 【選択式問題】
- 【正解】
- 【解説】
- 【穴埋め】
- 【誤文訂正】
■ 問題1
IPv4のクラスDアドレスは何の用途に予約されているか。
A. ブロードキャスト通信
B. ユニキャスト通信
C. マルチキャスト通信
D. ループバック通信
【正解】C
【解説】クラスDアドレスはマルチキャスト通信に使われる。一般的なユニキャスト通信には使われない。
【穴埋め】クラスDのIPアドレスは________通信に用いられる。
→ マルチキャスト
【誤文訂正】クラスDアドレスはユニキャスト通信に使われる。
→ マルチキャスト通信に使われる。
■ 問題2
クラスDアドレスの先頭ビットパターンはどれか。
A. 0
B. 10
C. 110
D. 1110
【正解】D
【解説】クラスDはIPv4アドレスのうち、先頭ビットが 1110 のもの。
【穴埋め】クラスDアドレスは先頭ビットが________で始まる。
→ 1110
【誤文訂正】クラスDの先頭ビットは110である。
→ クラスDの先頭ビットは1110である。
■ 問題3
クラスDアドレスのIPアドレス範囲はどれか。
A. 0.0.0.0 ~ 127.255.255.255
B. 128.0.0.0 ~ 191.255.255.255
C. 192.0.0.0 ~ 223.255.255.255
D. 224.0.0.0 ~ 239.255.255.255
【正解】D
【解説】クラスDは224.0.0.0~239.255.255.255の範囲であり、マルチキャストに使われる。
【穴埋め】クラスDアドレスの範囲は________ ~ ________である。
→ 224.0.0.0、239.255.255.255
【誤文訂正】クラスDアドレスの範囲は192.0.0.0 ~ 223.255.255.255である。
→ それはクラスCの範囲である。
■ 問題4
次のうちクラスDに該当するIPアドレスはどれか。
A. 127.0.0.1
B. 192.168.1.1
C. 224.0.0.1
D. 240.0.0.1
【正解】C
【解説】224.0.0.1 はマルチキャスト用アドレスでクラスDに属する。
【穴埋め】224.0.0.1 はクラス________に属するアドレスである。
→ D
【誤文訂正】240.0.0.1 はクラスDに属する。
→ それはクラスEに属するアドレスである。
■ 問題5
クラスDアドレスを使用するプロトコルの例として適切なものはどれか。
A. SMTP
B. OSPF
C. IGMP
D. NTP
【正解】C
【解説】IGMPはマルチキャストグループの管理に使われるプロトコルであり、クラスDアドレスと関連が深い。
【穴埋め】クラスDアドレスは________のようなプロトコルで利用される。
→ IGMP
【誤文訂正】SMTPはクラスDアドレスを用いる。
→ SMTPはユニキャスト通信であり、クラスDは使用しない。
■ 問題6
マルチキャストで使用されるアドレス 224.0.0.1 の意味はどれか。
A. すべてのホスト
B. すべてのルータ
C. 指定されたホスト
D. 全プロトコルの無制限配信
【正解】A
【解説】224.0.0.1 は同一リンク上のすべてのホストに送るマルチキャストアドレス。
【穴埋め】224.0.0.1 は________上のすべてのホストを指す。
→ 同一リンク
【誤文訂正】224.0.0.1 はすべてのルータを指す。
→ すべてのホストを指す。
■ 問題7
クラスDアドレスはどのようなアドレス割当をされるか。
A. 固定で管理者に割り当てられる
B. DHCPで動的に割り当てられる
C. 一部はIANAによって予約され、管理された用途に割り当てられる
D. IPv6のみで利用される
【正解】C
【解説】クラスDアドレスはIANAが用途別に予約・割当を管理しており、任意利用はできない。
【穴埋め】クラスDアドレスは________によって管理されている。
→ IANA
【誤文訂正】クラスDアドレスはDHCPで割り当てられる。
→ DHCPはユニキャスト用であり、マルチキャストアドレスは静的・予約管理される。
■ 問題8
次の説明のうち、クラスDアドレスに関するものとして正しいのはどれか。
A. ブロードキャストと同様にルータを越えて伝搬する
B. マルチキャストグループに参加していないホストにも必ず届く
C. 送信者が宛先全体を知る必要がある
D. ルータの設定次第で中継される
【正解】D
【解説】マルチキャストはルータ設定(PIMなど)次第で中継可能だが、デフォルトでは中継されない。
【穴埋め】マルチキャスト通信は________の設定によって中継可能である。
→ ルータ
【誤文訂正】マルチキャストは必ずすべてのネットワークに届く。
→ ルータ設定により中継が制限される。
■ 問題9
IPv6では、クラスDに該当するアドレス体系はどのように扱われているか。
A. IPv6ではクラスDは廃止された
B. IPv6にはマルチキャストは存在しない
C. IPv6でもマルチキャスト用アドレスが定義されている
D. IPv6ではブロードキャストに統合された
【正解】C
【解説】IPv6ではマルチキャスト通信がブロードキャストの代替手段として採用されており、専用のマルチキャストアドレス(FF00::/8)が存在する。
【穴埋め】IPv6では________というアドレス範囲がマルチキャストに使用される。
→ FF00::/8
【誤文訂正】IPv6ではマルチキャストアドレスは存在しない。
→ FF00::/8 がマルチキャストアドレスである。
■ 問題10
クラスDアドレスに関する適切な利用例はどれか。
A. クライアントとサーバの個別通信
B. 企業内PCのDHCP割当
C. オンラインストリーミングの配信先としての利用
D. WebサーバのグローバルIPアドレス割当
【正解】C
【解説】ストリーミング配信や同報配信などの用途で、マルチキャスト(クラスD)は有効である。
【穴埋め】マルチキャスト通信は________などの用途で用いられる。
→ ストリーミング配信
【誤文訂正】WebサーバにクラスDアドレスを割り当てて通信を行う。
→ クラスDはマルチキャスト用であり、サーバ通信には通常使わない。
必要であれば、クラスE・CIDRやサブネット・マルチキャスト詳細設定(IGMP, PIM)についても拡張可能です。お気軽にご依頼ください。
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