ブリッジIDに関するネットワークスペシャリスト試験

 

以下に「ブリッジID(Bridge ID)」をテーマとしたネットワークスペシャリスト試験形式の問題を、従来通りの構成(選択問題+正解+解説+穴埋め問題+誤文訂正問題)で10問一気に作成いたします。


■ ブリッジIDに関する問題(全10問)


■ 問題1

ブリッジIDは、次のどのプロトコルで使用される識別子か。
A. RIP
B. STP
C. OSPF
D. DHCP

【正解】B
【解説】ブリッジID(Bridge ID)は、STP(スパニングツリープロトコル)で使用されるスイッチの識別子。ルートブリッジ選定に使われる。
【穴埋め】ブリッジIDは__________でルートブリッジ選出に使われる識別子である。
→ STP
【誤文訂正】RIPやOSPFはルーティングプロトコル、DHCPはIPアドレス割当であり無関係。


■ 問題2

STPにおいてブリッジIDを構成する情報はどれか。
A. IPアドレスとMACアドレス
B. VLAN IDとIPアドレス
C. ブリッジプライオリティとMACアドレス
D. ポート番号とMACアドレス

【正解】C
【解説】ブリッジIDは「ブリッジプライオリティ(2バイト)」+「MACアドレス(6バイト)」で構成される8バイトの識別子。
【穴埋め】ブリッジIDはプライオリティと__________の組み合わせである。
→ MACアドレス
【誤文訂正】IPアドレスやポート番号はSTPの制御には使われない。


■ 問題3

STPでルートブリッジが決定される際に最も優先される項目はどれか。
A. ポートコスト
B. ブリッジプライオリティ
C. VLAN番号
D. MACアドレスのビット数

【正解】B
【解説】STPのルートブリッジ選出では、まずブリッジIDの中の「プライオリティ」が最も小さいものが優先される。プライオリティが同一ならMACアドレスが比較される。
【穴埋め】ルートブリッジ選出は__________値の小さい機器が選ばれる。
→ ブリッジプライオリティ
【誤文訂正】ポートコストやVLANはルートポートやパス決定に関わるが、ブリッジ選出ではない。


■ 問題4

MACアドレスが同じブリッジが存在する場合、ルートブリッジの決定に影響を与えるものは何か。
A. IPアドレス
B. ブリッジプライオリティ
C. VLAN番号
D. STPタイマー

【正解】B
【解説】MACアドレスが同一でも、ブリッジプライオリティの大小でルートブリッジは決まる。通常MACは固有であるが仮想環境では重複する場合も。
【穴埋め】MACアドレスが同じでも__________で優先度が決まる。
→ プライオリティ
【誤文訂正】IPアドレスやVLANはSTPのブリッジ選出には無関係。


■ 問題5

ブリッジIDのうち、ルートブリッジ選出においてMACアドレスが比較されるのはどのような場合か。
A. ポート番号が同じとき
B. プライオリティが同一のとき
C. VLAN IDが同じとき
D. Helloタイマーが一致したとき

【正解】B
【解説】ブリッジIDはまずプライオリティで比較され、同値の場合のみMACアドレスの大小が比較される。
【穴埋め】プライオリティが同じ場合、MACアドレスが__________のブリッジが選ばれる。
→ 小さい
【誤文訂正】ポート番号やタイマーはルートブリッジ決定に関与しない。


■ 問題6

STPのルートブリッジを手動で優先的に設定する方法として最も適切なものはどれか。
A. BPDUフィルターを有効にする
B. プライオリティ値をデフォルトより小さく設定する
C. MACアドレスを変更する
D. Helloタイマーを短くする

【正解】B
【解説】プライオリティはデフォルトで32768であり、それを小さく設定すればルートブリッジに選出されやすくなる。
【穴埋め】ルートブリッジに選出されたい場合、__________値を下げて設定する。
→ プライオリティ
【誤文訂正】BPDUフィルターやタイマー調整は優先順位に影響を与えない。


■ 問題7

複数VLANにまたがるSTPインスタンスごとに異なるブリッジIDを設定する方式は何か。
A. MSTP
B. PVST+
C. RSTP
D. 802.3ad

【正解】B
【解説】PVST+(Per VLAN Spanning Tree Plus)は、VLANごとにSTPインスタンスを持ち、ブリッジIDもVLANごとに設定できる。
【穴埋め】PVST+ではVLANごとに個別の__________が設定される。
→ ブリッジID
【誤文訂正】RSTPはSTPの高速版、MSTPは複数VLANで1インスタンスを共有する。


■ 問題8

STPが有効なネットワークに新しいスイッチを接続すると、どのような情報でそのスイッチの優先順位が判断されるか。
A. スイッチ名
B. IPアドレス
C. ブリッジID
D. サブネットマスク

【正解】C
【解説】STPはスイッチの優先度をブリッジID(プライオリティ+MAC)で評価する。スイッチ名やIPは無関係。
【穴埋め】STPはブリッジIDを比較して__________を判断する。
→ 優先順位
【誤文訂正】スイッチ名やIPアドレスはSTP制御には使用されない。


■ 問題9

ブリッジIDの値が全く同じ2台のスイッチが存在した場合に起きうる事象はどれか。
A. BPDUがループする
B. MACアドレスの衝突により通信障害
C. STPでルートブリッジが決定できない
D. VLANの切替が発生する

【正解】C
【解説】STPではブリッジIDが一意である必要があり、同一値のIDが存在するとルートブリッジ選定が正しく行えずSTPが機能不全になる。
【穴埋め】同一のブリッジIDが存在すると、STPで__________できなくなる。
→ ルートブリッジの選出
【誤文訂正】BPDUやMAC衝突は間接的には関係するが主因ではない。


■ 問題10

ブリッジIDのプライオリティ値のデフォルト設定として正しいものはどれか。
A. 0
B. 1024
C. 32768
D. 65535

【正解】C
【解説】IEEE 802.1Dにおいて、ブリッジプライオリティのデフォルトは32768に設定されている。
【穴埋め】ブリッジIDのデフォルトプライオリティは__________である。
→ 32768
【誤文訂正】0や65535も設定可能だが、初期値ではない。


ご希望があれば、これらをPDF化、CSV化、あるいは追加トピック(例:ルートポート決定ロジック、ブロッキングポートとの関係)にも展開可能です。お気軽にご依頼ください。

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