IEEE802.1Dに関するネットワークスペシャリスト試験
以下に「IEEE 802.1D(ブリッジングおよびSTP仕様)」をテーマとしたネットワークスペシャリスト試験形式の問題(選択式+正解+解説+穴埋め+誤文訂正)を10問一気に作成します。
■ IEEE 802.1D に関する問題(全10問)
◼︎ 問題1
IEEE 802.1Dで定義されている主なプロトコルはどれか。
A. CSMA/CD
B. STP(Spanning Tree Protocol)
C. VLAN
D. ARP
【正解】B
【解説】IEEE 802.1Dは、スイッチ間でループを防止するためのSTP(スパニングツリープロトコル)を定義している。
【穴埋め】IEEE 802.1Dは__________の仕様を定めている。
→ STP
【誤文訂正】A/C/D:それぞれ802.3、802.1Q、ARPの仕様であり、802.1Dとは無関係。
◼︎ 問題2
IEEE 802.1DはOSI参照モデルのどの層に関係しているか。
A. 物理層(L1)
B. データリンク層(L2)
C. ネットワーク層(L3)
D. トランスポート層(L4)
【正解】B
【解説】802.1Dはデータリンク層で動作し、MACブリッジやSTPのようなスイッチング技術を扱う。
【穴埋め】IEEE 802.1Dは__________層に関連する規格である。
→ データリンク
【誤文訂正】A/C/D:STPはデータリンク層であり、他の層とは直接関係しない。
◼︎ 問題3
IEEE 802.1Dにおいて、STPのルートブリッジを決定するための識別子はどれか。
A. VLAN ID
B. ポート番号
C. ブリッジID
D. MACアドレスの総数
【正解】C
【解説】STPでは、ブリッジID(プライオリティ + MACアドレス)によりルートブリッジを決定する。
【穴埋め】STPにおけるルートブリッジは__________の最小値で選ばれる。
→ ブリッジID
【誤文訂正】A/B/D:ブリッジ選出には関係しない。
◼︎ 問題4
IEEE 802.1Dの規定によると、ループ防止のために不要なポートを一時的に無効にする状態はどれか。
A. Learning
B. Forwarding
C. Blocking
D. Transmitting
【正解】C
【解説】Blocking状態は、ループ防止のために通信を遮断して待機している状態。
【穴埋め】STPにおけるループ防止のポート状態は__________である。
→ Blocking
【誤文訂正】A/B/D:STPの役割はあるが、ループ防止の遮断状態はC。
◼︎ 問題5
IEEE 802.1Dで定義されているBPDUの主な役割はどれか。
A. スイッチのIPアドレスを通知する
B. スイッチ間でSTPの情報を交換する
C. VLANのメンバ情報を伝達する
D. MACアドレステーブルを配布する
【正解】B
【解説】BPDU(Bridge Protocol Data Unit)は、スイッチ間でSTP関連情報を交換するために使われる。
【穴埋め】BPDUはSTPの__________のために用いられる。
→ 情報交換
【誤文訂正】A/C/D:BPDUとは異なるプロトコル・機能に該当。
◼︎ 問題6
IEEE 802.1Dが策定された当初の目的はどれか。
A. VLAN構成の管理
B. 無線LANの暗号化
C. スイッチングループの防止
D. TCP通信の安定化
【正解】C
【解説】802.1Dは、LANにおけるブリッジの相互接続で生じるループ構成を排除するために定義された。
【穴埋め】IEEE 802.1Dは__________の防止を目的としている。
→ スイッチングループ
【誤文訂正】A/B/D:802.1Dでは扱わない分野。
◼︎ 問題7
IEEE 802.1Dにおいて、MACブリッジがフレームの転送先を学習するために用いるのは何か。
A. フィルタリングテーブル
B. MACアドレステーブル
C. ルーティングテーブル
D. DNSキャッシュ
【正解】B
【解説】MACアドレステーブルを用いて、どのポートにフレームを転送すべきか判断する。
【穴埋め】スイッチは__________を用いて宛先MACの転送先を決定する。
→ MACアドレステーブル
【誤文訂正】C/D:L3やアプリ層の話で802.1Dとは無関係。
◼︎ 問題8
IEEE 802.1DによるSTPの収束において、最も時間がかかる要因は何か。
A. Learning状態
B. Listening状態
C. Forwarding状態
D. ルートポートの増加
【正解】B
【解説】ListeningとLearning状態は収束までに数十秒かかる。特にListening状態ではフレームは転送されず、ルート計算が行われる。
【穴埋め】STPにおいて、収束を遅らせる主な原因は__________状態である。
→ Listening
【誤文訂正】A/C/D:影響はあるが主要因ではない。
◼︎ 問題9
IEEE 802.1Dに代わる高速なSTP改良版として正しいものはどれか。
A. IEEE 802.1P
B. IEEE 802.1Q
C. IEEE 802.1w
D. IEEE 802.1X
【正解】C
【解説】IEEE 802.1wはRapid Spanning Tree Protocol(RSTP)を定めており、STPより高速な収束を実現する。
【穴埋め】IEEE 802.1wは__________を高速化したものである。
→ STP(Spanning Tree Protocol)
【誤文訂正】A/B/D:それぞれQoS、VLAN、認証に関する規格。
◼︎ 問題10
IEEE 802.1Dが廃止された後の後継仕様はどれか。
A. IEEE 802.1AX
B. IEEE 802.1Q
C. IEEE 802.1AB
D. IEEE 802.1AC
【正解】B
【解説】IEEE 802.1DはIEEE 802.1Q(VLANの仕様)に統合される形で徐々に廃止された。
【穴埋め】IEEE 802.1Dの内容はIEEE __________ に統合された。
→ 802.1Q
【誤文訂正】A/C/D:それぞれLAG、LLDP、MACサービス関連規格であり、802.1Dの統合先ではない。
必要であれば、IEEE 802.1w(RSTP)やIEEE 802.1Q(VLAN)、**802.1X(認証)**の関連問題も同様に作成できます。ご希望があればお申し付けください。
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