WPADを利用した自動設定に関するネットワークスペシャリスト試験
承知しました ✅
以下に 「WPAD(Web Proxy Auto-Discovery Protocol)を利用した自動設定」 をテーマにしたネットワークスペシャリスト試験問題を10問作成しました。
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WPADを利用した自動設定に関する問題(10問)
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■ 問題1
WPADの主な目的はどれか。
A. DHCPサーバの代替としてIPアドレスを配布する
B. クライアントが自動的にプロキシ設定を取得できるようにする
C. DNSキャッシュの更新を行う
D. TLS証明書を配布する
正解:B
解説:WPADはWebブラウザなどが自動的にプロキシ設定(PACファイル)を検出・利用できるようにする仕組み。
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■ 問題2
WPADで使用されるプロキシ設定ファイルの拡張子はどれか。
A. .xml
B. .pac
C. .conf
D. .wpad
正解:B
解説:WPADは「Proxy Auto-Config(PAC)ファイル」を利用する。通常は wpad.dat というファイル名で提供される。
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■ 問題3
WPADの配布方法として代表的なものはどれか。
A. DNSとDHCP
B. SMTPとIMAP
C. ARPとRARP
D. SNMPとNTP
正解:A
解説:WPADは主にDNS(wpad.<domain>)とDHCP(オプション252)を利用してPACファイルを配布する。
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■ 問題4
WPADを利用したプロキシ自動設定に関して、クライアントが最初に問い合わせるDNS名の形式として正しいものはどれか。
A. wpad.<ローカルホスト名>
B. wpad.<ドメイン名>
C. <ホスト名>.wpad
D. <IPアドレス>.wpad
正解:B
解説:WPADは wpad.example.com のような形式でDNSを問い合わせてPACファイルを取得する。
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■ 問題5
DHCPを利用したWPADで、PACファイルのURLを通知する際に使われるオプション番号はどれか。
A. 43
B. 66
C. 252
D. 150
正解:C
解説:DHCPオプション252がWPAD用に予約されており、PACファイルのURLをクライアントに通知する。
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■ 問題6
WPADにおけるPACファイルの記述内容として適切でないものはどれか。
A. 送信先ごとにプロキシを選択するロジック
B. プロキシを使用しない宛先を指定する条件
C. 暗号化キーの配布ロジック
D. 複数プロキシの優先順位制御
正解:C
解説:PACファイルはJavaScriptで記述され、プロキシ利用可否や切替ロジックを含むが、暗号化キー配布は行わない。
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■ 問題7
WPADを利用する際のセキュリティ上のリスクとして最も注意すべきものはどれか。
A. 不正なWPADサーバによるプロキシ設定の乗っ取り
B. APIPAによるアドレス競合
C. NATテーブルの肥大化
D. IPv6アドレスの衝突
正解:A
解説:不正なWPADサーバやDNSポイズニングにより、クライアントが攻撃者のプロキシを経由する危険がある。
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■ 問題8
企業内でWPADを利用する場合、DNSゾーンに登録すべきレコードの形式として正しいものはどれか。
A. MXレコードで wpad.example.com を登録
B. Aレコードで wpad.example.com を登録
C. CNAMEレコードで example.com を登録
D. PTRレコードで wpad.example.com を登録
正解:B
解説:DNSに wpad.example.com のAレコードを登録し、PACファイルを提供するWebサーバへ解決させる。
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■ 問題9
WPADを利用したクライアントの動作で正しいものはどれか。
A. PACファイルの内容をキャッシュせず毎回再取得する
B. 最初にDHCPからPACファイルURLを取得し、失敗したらDNSを試す
C. DHCPとDNSを同時に問い合わせて競合解決する
D. すべてのWebアクセスをWPAD専用ポートに送信する
正解:B
解説:一般的な実装では、WPADはまずDHCPを確認し、利用できなければDNSにフォールバックする。
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■ 問題10
WPADを無効化することで得られる主な効果はどれか。
A. 不正なPACファイル取得を防ぐ
B. DHCPサーバの負荷軽減
C. DNSキャッシュのヒット率向上
D. HTTPSセッション速度の改善
正解:A
解説:WPADは便利だが、セキュリティ上のリスクがあるため、企業によってはWPADを無効化して不正なプロキシ利用を防ぐ。
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