ST言語の無料IDEは存在するか?

ST言語(Structured Text)の無料IDEはいくつか存在します。ST言語は主にPLC(プログラマブルロジックコントローラ)のプログラミングで使われるIEC 61131-3規格で定められた言語の一つです。
代表的な無料IDEとしては、以下のようなものがあります。
 * CODESYS:
   CODESYSはIEC 61131-3に準拠したプログラミングツールで、ST言語を含む複数の言語に対応しています。開発環境自体は無料で利用できます。ただし、ソフトウェアPLCとしてCODESYSを実行する場合にはライセンスが必要になることがあり、無料ライセンスだと2時間でPLCが停止するといった機能制限がある場合もあります。
   * 特徴: 統合開発環境(IDE System)として、プログラミングエディタ、HMI開発環境、オンラインデバッグ機能が統合されています。
 * Visual Studio Code (VS Code):
   Microsoftが提供する無料のコードエディタです。ST言語に直接対応するものではありませんが、様々なプログラミング言語に対応しており、拡張機能をインストールすることで、ST言語のような高水準言語の記述にも利用できる可能性があります。ただし、PLCへのデプロイやデバッグといったPLC特有の機能は、別途ツールや連携が必要になることが多いです。
 * STM32CubeIDE:
   STマイクロエレクトロニクス社が提供する、STM32マイコン用の無償開発ツールです。これは組み込み系の開発に特化したIDEで、C言語やC++が主な言語ですが、STマイクロエレクトロニクス製品を扱う場合には非常に強力な選択肢となります。
注意点:
 * ST言語の用途: ST言語は主にPLCなどの産業制御分野で使われるため、単にST言語を記述・コンパイルできるだけでなく、実際のPLCに接続してデバッグや実行ができる環境が必要になることが多いです。上記の無料IDEの中には、開発環境自体は無料でも、PLCとの連携やソフトウェアPLCの実行に制限やライセンスが必要なものがある点に注意してください。
 * PLCメーカー固有のIDE: 各PLCメーカーは、自社のPLCに対応した独自のIDEを提供していることがほとんどです。これらは有料であることが多いですが、機能が充実しており、ST言語だけでなくラダー図などの他のPLC言語にも対応していることが多いです。
もし特定のPLCメーカーのST言語を学びたいのであれば、そのメーカーのWebサイトを確認すると、無料の評価版や簡易版のIDEが提供されている場合もあります。

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