IP電話の品質評価方法(MOS、R値、E-model)に関するネットワークスペシャリスト試験

 承知しました ✅

では、前回の続きとして 「IP電話の品質評価方法(MOS、R値、E-model)」 をテーマにしたネットワークスペシャリスト試験向け問題を 10問 作成します。

これは「品質をどう数値化・客観評価するか」に焦点を当てます。



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IP電話の品質評価に関する問題(10問)



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■ 問題1


MOS(Mean Opinion Score)の評価基準として最も正しいものはどれか。

A. 1〜5の数値で音声品質を主観的に評価する

B. 0〜100の数値で遅延時間を評価する

C. 1〜10の数値で帯域幅を評価する

D. 0〜1の値で暗号化強度を評価する


正解:A

解説:MOSは被験者による音声品質の主観評価で、1(劣悪)〜5(非常に良い)で示される。



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■ 問題2


MOSで「4.0以上」を得られる場合、一般にどのように評価されるか。

A. 通話が困難

B. 業務利用に耐えられる品質

C. 音声が全く聞こえない

D. 音質に大きな問題がある


正解:B

解説:MOS 4.0以上は「良好」であり、業務用途でも十分利用可能とされる。



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■ 問題3


R値(Transmission Rating Factor)はどのような要素を考慮して算出されるか。

A. 遅延・ジッタ・パケット損失などの通信品質要素

B. DNSキャッシュサイズ

C. IPアドレスの割当方式

D. 暗号化方式の強度


正解:A

解説:R値はE-modelを用いて遅延・ジッタ・損失などから客観的に算出される。



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■ 問題4


R値が「90」の場合の品質評価として最も適切なのはどれか。

A. ほとんどの利用者が満足する高品質

B. 音声が聞き取れない品質

C. 暗号化が強力である

D. 帯域幅が不足している


正解:A

解説:R値は0〜100で表され、90以上は非常に高品質とされる。



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■ 問題5


E-modelで「R値」と「MOS」を関連付ける目的は何か。

A. 主観評価と客観評価を統合するため

B. IPアドレス空間を圧縮するため

C. QoS制御を不要にするため

D. 音声コーデックを決定するため


正解:A

解説:E-modelはR値をMOSと対応付け、客観評価と主観評価の橋渡しを行う。



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■ 問題6


E-modelにおいて遅延が増加するとR値はどうなるか。

A. 増加する

B. 減少する

C. 変化しない

D. 帯域幅次第で変わる


正解:B

解説:遅延が増加すると会話品質が悪化し、R値は低下する。



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■ 問題7


MOS評価を行う際に用いられるテスト方法として正しいものはどれか。

A. 被験者に音声サンプルを聞かせ、品質を1〜5で評価させる

B. ネットワーク機器の性能試験を自動化する

C. DNS応答時間を計測する

D. 帯域を測定する


正解:A

解説:MOSは主観評価法であり、人間の評価者によって音声を直接評価する。



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■ 問題8


R値が「50以下」の場合に一般的に想定される状況はどれか。

A. 十分な通話品質

B. 音声が途切れ、通話が困難

C. 暗号化が強固

D. QoS制御が完全


正解:B

解説:R値50以下は音声が途切れがちで、通話が困難なレベルである。



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■ 問題9


MOSやR値がIP電話の設計に活用される理由はどれか。

A. 通信品質を数値化し、設計や運用の指標にできるから

B. IPアドレス割当を効率化できるから

C. ルーティングテーブルを最適化できるから

D. 暗号化キーを生成できるから


正解:A

解説:MOSやR値により客観的・主観的な品質基準を設計やSLAの根拠にできる。



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■ 問題10


IP電話における品質評価でE-modelを利用するメリットはどれか。

A. 実利用者による調査が不要である

B. QoS制御が不要になる

C. IPアドレス数を削減できる

D. NATを回避できる


正解:A

解説:E-modelにより客観的にR値を算出できるため、大規模な被験者実験を行わずに品質評価可能。



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✅ これで 「IP電話の品質評価(MOS・R値・E-model)」 をテーマにした10問が完成しました。


👉 次は「VoIPのコーデック別品質(G.711、G.729、Opusなど)」をテーマに問題を作りましょうか?



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