Amazonデータセンター電気設備PLCラダープログラム
# AWSデータセンター電気設備制御プログラム(ラダー図版)
以下は、AWSデータセンターの電気設備を制御するためのラダー論理(Ladder Diagram)プログラムです。主電源監視、UPS/発電機制御、温度管理、負荷監視の機能を実装しています。
## ラダー図の説明
1. **Network 1**:
主電源監視とUPS起動
- 主電源が落ちるとUPSを起動
- UPSは5分間稼働後、発電機を起動
- 発電機起動には10秒かかる
2. **Network 2**:
発電機自動停止
- 主電源が復旧すると発電機を停止
3. **Network 3**:
温度制御
-温度が上限を超えたら冷却システムON
- 温度が下限を下回ったら冷却システムOFF
4. **Network 4-5**:
アラームシステム
- 危険温度または過負荷時に重大アラーム
- 許容範囲超え時に警告アラーム
5. **Network
6**:
アラームリセット
- 全ての状態が正常化したらアラームをリセット
6. **Network
7**:
テスト用ロジック(実際の実装では削除)
- 温度と負荷を自動変化させるテスト用
## 変数定義表 | 変数名 | タイプ | 説明 | |-----------------------|----------|-----------------------------------| | MainPower | BOOL | 主電源状態 (TRUE=正常) | | UPSControl | BOOL | UPS制御信号 | | GeneratorControl | BOOL | 発電機制御信号 | | CoolingSystem | BOOL | 冷却システム制御 | | CriticalAlarm | BOOL | 重大アラーム | | WarningAlarm | BOOL | 警告アラーム | | Temperature | REAL | 温度センサー値 (°C) | | PowerLoad | REAL | 電力負荷 (%) | | UPSRuntime | TON | UPS稼働時間タイマー (5分) | | GeneratorStartTimer | TON | 発電機起動タイマー (10秒) | | MaxTemperature | REAL | 冷却作動温度 (27.0°C) | | MinTemperature | REAL | 冷却停止温度 (18.0°C) | | CriticalTemperature | REAL | 危険温度 (32.0°C) | | PowerCriticalLevel | REAL | 危険電力負荷 (85.0%) |
## 実装上の注意点
1. **実際のI/Oマッピングが必要**:
- 入力変数は実際のセンサーアドレスに割り当て
- 例: `MainPower` → `%I0.0` (Siemens PLCの場合)
2. **安全機能の追加**:
- 実際の運用では以下の回路を追加推奨:
- 非常停止回路(ハードワイヤード)
- ハートビート監視
- 自己診断機能
3. **PLCメーカーによる差異**:
- タイマーや比較演算の記述方法がメーカーにより異なる
- 例: Siemensなら`>R`比較演算、Allen-Bradleyなら`GRT`命令
4. **テスト用ロジック**:
- Network 7はシミュレーション用で、実際の実装では削除
5. **拡張可能な設計**:
- 必要に応じて以下を追加:
- 遠隔監視用通信機能 (Modbus/TCPなど)
- データロギング機能
- 冗長化制御
このラダー図プログラムはIEC 61131-3標準に準拠しており、主要なPLCブランド(Siemens S7、Allen-Bradley ControlLogix、Mitsubishi MELSECなど)で使用可能です。実際の実装前にターゲットPLCのプログラミングマニュアルを参照してください。
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