データセンターの電気設備で使用されるPLC(Programmable Logic Controller:プログラマブルロジックコントローラ)のプログラミング言語は、基本的にIEC 61131-3という国際規格に基づく言語が使用されます。以下の5つが主な言語です:
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✅ よく使われるPLC言語(IEC 61131-3準拠)
言語名 説明 特徴・用途
LD(Ladder Diagram / ラダー図) 電気回路図に似た図式言語 最も一般的。電気系技術者に馴染み深い
FBD(Function Block Diagram / 機能ブロック図) ブロックの入出力を接続する図式言語 制御ロジックが視覚的で理解しやすい
ST(Structured Text / 構造化テキスト) 高水準のテキスト型言語(Pascal風) 複雑な処理・計算に向いている
IL(Instruction List / 命令リスト)※非推奨 アセンブリ風のテキスト型言語 現在は非推奨・後継はST
SFC(Sequential Function Chart / 順序機能チャート) フローチャートに似た構造化言語 状態遷移に基づく制御向け(電源制御等)
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✅ データセンター向け電気設備で多く使われる言語(実態)
ラダー(LD):変電・分電、UPS制御、非常用電源制御、空調制御など、現場保守性が重要な系統では依然として主流。
FBD:監視機能・安全制御・インターロックなどの可視性重視の部分で多用。
ST:エネルギー効率制御や通信処理(Modbus, BACnet, SNMPなど)など複雑なロジックが求められる場面で使われる。
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✅ PLCメーカーごとの傾向
メーカー よく使われる言語
三菱電機(MELSEC) LD、ST(GX Works)
オムロン LD、ST、FBD
シーメンス(Siemens) FBD、ST、SFC(TIA Portal)
シュナイダーエレクトリック FBD、LD、ST(EcoStruxure Control Expert)
Rockwell Automation(Allen-Bradley) LD、ST、FBD(RSLogix / Studio 5000)
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✅ まとめ
> データセンターの電気設備に使われるPLC言語は、「ラダー(LD)」と「FBD」、そして「ST」が中心です。
電気的な回路制御に馴染みのあるラダーが多いですが、通信処理や論理計算にはSTが併用されます。
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必要であれば、データセンターの具体的な設備(例:UPS制御、発電機切替、空調制御など)に応じた**PLCプログラム例(LDやST)**も提供できます。ご希望があればお知らせください。
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