IPヘッダのアドレス空間に関するネットワークスペシャリスト試験
以下に「IPヘッダのアドレス空間(IPv4/IPv6)」をテーマとしたネットワークスペシャリスト試験形式の問題を10問一気に作成します。
■ 問題1
IPv4アドレスのアドレス空間の大きさはどれか。
A. 約420万個
B. 約1.6億個
C. 約43億個
D. 約1兆個
【正解】C
【解説】IPv4は32ビットアドレスであり、2³² = 約43億通りのアドレスが存在する。
■ 問題2
IPv6アドレスのビット数はいくつか。
A. 32ビット
B. 64ビット
C. 96ビット
D. 128ビット
【正解】D
【解説】IPv6アドレスは128ビット長であり、極めて膨大なアドレス空間を提供する。
■ 問題3
IPv4と比較したIPv6のアドレス空間の特徴はどれか。
A. アドレス空間はIPv4と同等である
B. IPv6のアドレス空間はIPv4の2倍である
C. IPv6は事実上無限に近いアドレス空間を持つ
D. IPv6はIPアドレスを節約する設計である
【正解】C
【解説】IPv6のアドレス空間は2の128乗通りあり、理論上は地球上のすべての粒子にアドレスを与えても余るほど。
■ 問題4
IPv4で「プライベートアドレス空間」に分類されるものはどれか。
A. 192.0.2.0/24
B. 172.16.0.0/12
C. 169.254.0.0/16
D. 100.64.0.0/10
【正解】B
【解説】172.16.0.0/12はRFC1918で定義されたプライベートアドレス空間の一つである。
■ 問題5
IPv6において、リンクローカルアドレスに該当するアドレスプレフィックスはどれか。
A. ::1/128
B. 2001::/16
C. fc00::/7
D. fe80::/10
【正解】D
【解説】fe80::/10 はリンクローカルアドレスに割り当てられており、ローカルリンク内のみで有効。
■ 問題6
IPv4で予約済みの「ループバックアドレス空間」はどれか。
A. 127.0.0.0/8
B. 192.168.0.0/16
C. 224.0.0.0/4
D. 10.0.0.0/8
【正解】A
【解説】127.0.0.0/8 はループバックアドレスに割り当てられた範囲であり、主に 127.0.0.1 が使用される。
■ 問題7
IPv6アドレス空間のうち、マルチキャストに割り当てられている範囲はどれか。
A. ff00::/8
B. fec0::/10
C. 2001::/16
D. ::ffff:0:0/96
【正解】A
【解説】IPv6のマルチキャストアドレスは「ff00::/8」プレフィックスを持つ。
■ 問題8
IPv4アドレス空間のうち、ブロードキャストアドレスが使用される範囲はどれか。
A. 255.255.255.255
B. 0.0.0.0
C. 169.254.0.0/16
D. 192.0.0.0/29
【正解】A
【解説】255.255.255.255 はIPv4における限定ブロードキャストアドレスで、ローカルネットワーク全体にパケットを送る際に使用される。
■ 問題9
IPv6のアドレス空間で、ユニークローカルアドレスに使用されるプレフィックスはどれか。
A. fe80::/10
B. ff00::/8
C. fc00::/7
D. ::/0
【正解】C
【解説】fc00::/7 はユニークローカルアドレス(ULA)であり、IPv6におけるプライベートアドレスに相当する。
■ 問題10
IPv4とIPv6のアドレス空間における共通点はどれか。
A. 両方とも32ビット
B. 両方ともブロードキャストを使用する
C. 両方ともユニキャスト・マルチキャストをサポートする
D. 両方ともNAT使用を前提としている
【正解】C
【解説】IPv4もIPv6もユニキャスト・マルチキャスト通信をサポートしている。なお、IPv6はブロードキャストを廃止している。
ご希望があれば、「CIDRによるアドレス空間の効率化」「IPアドレスのクラス別分類」「IPv6アドレスの表記ルール」などの発展問題も作成可能です。ご指示ください。
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