IPv6の特徴であるルータの負担を軽減できることに関するネットワークスペシャリスト試験問題
以下に、**「IPv6の特徴であるルータの負担を軽減できること」**に関するネットワークスペシャリスト試験形式の問題を10問一気に作成します。
■ 問題1
IPv6では、ルータの負担軽減のために廃止されたIPv4の機能はどれか。
A. フラグメンテーション
B. ルーティング
C. NAT
D. TCPヘッダ
【正解】A
【解説】IPv6ではパケットのフラグメンテーションは送信元ホスト側が行い、ルータは行わない。これによりルータの処理負荷が軽減される。
【穴埋め】IPv6では、パケットの ________ は送信元が行い、ルータは行わない。
→ フラグメンテーション
【誤文訂正】IPv6では、パケットのフラグメンテーションはルータが行う。
→ 正しくは、IPv6では送信元ホストが行う。
■ 問題2
IPv6でルータの負担が軽減される設計の一つはどれか。
A. トンネリングの強制
B. アドレス解決の頻度上昇
C. ヘッダの固定長化
D. ポート番号の拡張
【正解】C
【解説】IPv6では基本ヘッダが固定長(40バイト)で構成され、ルータでの処理が簡素化されている。
■ 問題3
IPv6でルータがICMPフラグメント要求を送信しなくて済む理由はどれか。
A. 送信元でMTUを事前に確認するから
B. すべてのパケットが小さいから
C. ルータがIPヘッダを書き換えるから
D. アプリケーションが自動的に小さなデータを送るから
【正解】A
【解説】IPv6では「Path MTU Discovery」により、送信元があらかじめ最小MTUを確認し、適切なサイズにパケットを調整する。
■ 問題4
IPv6でルータの負担が軽減される理由として正しいものはどれか。
A. TCPチェックサムをルータが処理する
B. NATを使用するため処理が分散される
C. 中継ルータでのパケット分割処理が不要
D. ARPテーブルを常時更新する
【正解】C
【解説】IPv6ではフラグメント処理が送信元で行われるため、中継ルータの負担が軽減される。
■ 問題5
IPv6ではルータがMACアドレス解決をしない理由はどれか。
A. 静的ルーティングを使うから
B. ARPプロトコルが不要になったから
C. 全通信がユニキャストになるから
D. MACアドレスは不要だから
【正解】B
【解説】IPv6ではARPの代わりにNeighbor Discovery Protocol(NDP)を使用し、ICMPv6に統合されている。
■ 問題6
IPv6において、ルータの処理量を減らすために省略されたIPv4のヘッダ項目はどれか。
A. 宛先IPアドレス
B. チェックサム
C. プロトコル番号
D. TTL
【正解】B
【解説】IPv6の基本ヘッダにはチェックサムが存在しない。これによりルータでの再計算が不要となる。
■ 問題7
IPv6がチェックサムを廃止した理由として正しいものはどれか。
A. 暗号化されているから
B. 上位層でのエラーチェックに任せられるから
C. IPアドレスが動的に変化するから
D. ルーティングが不要だから
【正解】B
【解説】TCP/UDPなどの上位プロトコルでチェックサムが行われるため、IP層でのチェックサムは不要と判断された。
■ 問題8
IPv6でNATが基本的に不要とされることが、ルータ負荷軽減につながる理由はどれか。
A. アドレスの再書き換え処理が不要になるから
B. TCPセッションの再確立が容易だから
C. すべての通信がブロードキャストになるから
D. DNSが代替するから
【正解】A
【解説】NATでは送信元/宛先IP・ポートの書き換えが必要でルータ処理が増えるが、IPv6ではアドレスが潤沢なためNATを使わず済み、処理が軽減される。
■ 問題9
IPv6のルータ広告(Router Advertisement)によって、ホストが自動的に得られる情報はどれか。
A. MACアドレスとホスト名
B. デフォルトゲートウェイとプレフィックス
C. DNSサーバのIPとポート番号
D. NTPサーバの時刻情報
【正解】B
【解説】IPv6ではルータ広告によって、ホストが自身のアドレス生成やデフォルトゲートウェイの情報を取得できる。
■ 問題10
IPv6でルータの経路情報管理の負担を軽減するために利用されるアドレス構成方法はどれか。
A. 静的割当て
B. DHCPv6必須制
C. SLAAC(Stateless Address Autoconfiguration)
D. ARPキャッシュ利用
【正解】C
【解説】IPv6のSLAAC機能により、ホストがルータ広告と自身のインターフェースIDを使って自動的にアドレスを生成するため、ルータが状態を保持しなくて済む。
ご希望であれば、このテーマに関連する補足(例:SLAAC vs DHCPv6、IPv6のNDPメッセージ処理負荷など)も含めた追加問題も作成可能です。
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