複数のインターフェースでVRRPを構成する場合をテーマとしたネットワークスペシャリスト試験問題

 

以下は、**「複数のインターフェースでVRRPを構成する場合」**をテーマにした、ネットワークスペシャリスト試験形式の問題10問セットです。


【VRRP:複数インターフェース構成】問題10問


■ 問題1

VRRPを複数のインターフェースで設定する場合、各インターフェースに必要な設定はどれか?

A. 同一のVRRPグループ番号を使う
B. すべてのインターフェースに同一仮想IPアドレスを割り当てる
C. インターフェースごとにVRRPグループを分ける
D. インターフェースをブリッジ接続して単一VRRPにまとめる

【正解】C
【解説】VRRPはL3インターフェース単位で構成されるため、異なるインターフェースごとに個別のグループ設定が必要。


■ 問題2

異なる2つのインターフェースにそれぞれVRRPを構成する際、正しい設定例はどれか?

A. interface G0/0, vrrp 1 ip 192.168.1.1 / interface G0/1, vrrp 1 ip 192.168.2.1
B. 両方のインターフェースに同じ仮想IPとグループを設定
C. interface G0/0, vrrp 1 ip 192.168.1.1 / interface G0/1, vrrp 2 ip 192.168.2.1
D. VRRPは物理インターフェースを跨いで設定できない

【正解】C


■ 問題3

複数インターフェースでVRRPを使用する目的として最も適切なものはどれか?

A. トラフィックの輻輳軽減
B. VLANごとに異なる仮想ルータを提供するため
C. IPv6のサポート
D. DHCPの冗長化

【正解】B
【解説】VRRPはインターフェース単位で構成されるため、各VLANごとに個別の冗長仮想ルータを提供可能。


■ 問題4

同一ルータで2つのVRRPグループを別インターフェースに設定した場合の正しい動作はどれか?

A. マスタは1つしか設定できない
B. 各インターフェースごとに独立してマスタ選出される
C. すべてのグループで同一マスタに固定される
D. マスタ/バックアップの切替はグローバルで行われる

【正解】B


■ 問題5

下記のような構成における問題点として最も適切なものはどれか?

  • G0/0 に VRRPグループ1
  • G0/1 に VRRPグループ1

A. 正常に動作する
B. 異なるセグメントに同じグループ番号は推奨されない
C. 仮想IPが重複しても問題ない
D. VRRPは複数インターフェースにまたがってグループを共有できる

【正解】B


■ 問題6

VRRPの複数インターフェース構成において、設定ミスの原因となりやすいものはどれか?

A. priority の設定
B. 仮想IPの重複
C. preempt の有無
D. トラッキングの設定

【正解】B
【解説】異なるインターフェースで同じ仮想IPを使うとアドレス重複の問題が起こる。


■ 問題7

複数インターフェースでVRRPを設定する際、同一ルータがすべてのインターフェースでマスタを担う設定として誤っているのはどれか?

A. 各インターフェースで最大優先度(255)を指定する
B. 他ルータよりも高いpriorityを設定する
C. preemptを有効にする
D. 同一グループ番号をすべてのインターフェースに指定する

【正解】D


■ 問題8

VRRPを複数インターフェースで設定する場合における正しい記述はどれか?

A. 複数インターフェースのVRRPは1つの仮想MACを共有する
B. インターフェースごとに独立した仮想MACアドレスが生成される
C. VRRPで仮想MACは使用されない
D. 複数インターフェースではVRRPは機能しない

【正解】B


■ 問題9

以下の条件で動作が不安定になる可能性があるのはどれか?

  • 同一ルータで G0/0 と G0/1 に VRRP グループ5 を設定
  • 各インターフェースに異なる仮想IPを設定

A. 問題なし
B. グループ番号の重複によりMACアドレスが衝突する可能性
C. G0/1のVRRPが無効になる
D. G0/0のトラッキングがG0/1にも影響を与える

【正解】B


■ 問題10

VRRPを複数インターフェースで設定した場合、トラッキングの注意点として正しいものはどれか?

A. すべてのトラックは同一インターフェースに束ねる
B. トラックは物理インターフェース全体に作用する
C. 各インターフェースに対応したトラックを個別に設定する
D. トラッキングは1グループでのみ機能する

【正解】C


必要であれば、次は「マルチグループVRRPのフェイルオーバー制御」や「トラッキング連携例」などの実践的問題も続けて作成できます。ご希望があればお知らせください。

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