TCP MSSに関するネットワークスペシャリスト試験

 

以下は、TCP MSS(Maximum Segment Size) をテーマとしたネットワークスペシャリスト試験対策用の10問セットです。
各問には【正解】【解説】【穴埋め】【誤文訂正】を付記しています。


■ 問題1

TCP MSSの目的はどれか。
A. 通信相手のIPアドレスを検出する
B. 最大ウィンドウサイズを設定する
C. 1回で送信できるTCPデータの最大サイズを定める
D. パケットの再送間隔を調整する

【正解】C
【解説】TCP MSSは、TCPヘッダを除いた1セグメントあたりの最大データサイズ(ペイロード)を決定するためのオプションで、フラグメントを避けるために使用される。

【穴埋め】TCP MSSは、1セグメントに含められる ________ の最大長を指定する。
→ データ(ペイロード)

【誤文訂正】TCP MSSは最大ウィンドウサイズを決定するための値である。
→ 正しくは「TCP MSSは1セグメントの最大データサイズ(ペイロード)を決める。」


■ 問題2

TCP MSSは通常どのタイミングで交換されるか。
A. 通信終了時
B. データ送信時
C. TCP 3ウェイハンドシェイク時
D. ARP応答時

【正解】C
【解説】TCP MSSは、TCP接続の確立時である3ウェイハンドシェイクのSYNパケット内でオプションとして交換される。

【穴埋め】TCP MSSは、 ________ パケットの中で通知される。
→ SYN(3ウェイハンドシェイク)

【誤文訂正】TCP MSSは、ACKパケットで通知される。
→ 正しくは「SYNパケットで通知される。」


■ 問題3

イーサネット(Ethernet)上で、IPv4+TCPのMSSの推奨値として正しいものはどれか。
A. 576バイト
B. 1460バイト
C. 1500バイト
D. 1492バイト

【正解】B
【解説】イーサネットのMTUが1500バイトであり、IPヘッダ(20バイト)+TCPヘッダ(20バイト)を差し引いた1460バイトがMSSの典型値。

【穴埋め】イーサネットでのTCP MSSは、通常 ________ バイトである。
→ 1460

【誤文訂正】イーサネットにおけるMSSは1500バイトである。
→ 正しくは「MSSは1460バイト(1500−IP+TCPヘッダ)である。」


■ 問題4

MSSを超えるサイズのデータをTCPが送信しようとした場合、どうなるか。
A. 送信は失敗する
B. 自動的にMSSに収まるよう分割される
C. IPフラグメンテーションが発生する
D. 相手に通知して破棄させる

【正解】B
【解説】MSSはTCPレベルでの分割基準となるため、MSSを超えるデータは送信側で自動的に分割(セグメント化)される。

【穴埋め】MSSを超えるTCPデータは、送信側で ________ されて送られる。
→ 分割(セグメント化)

【誤文訂正】MSSを超えるデータはIP層でフラグメントされる。
→ 正しくは「TCP層で分割される。」


■ 問題5

MSSと混同しやすいが、別の概念であるものはどれか。
A. TTL
B. MTU
C. RTO
D. CRC

【正解】B
【解説】MTU(Maximum Transmission Unit)はリンク層での最大フレームサイズで、MSSはTCPのデータ部分の最大長であり、レイヤが異なる。

【穴埋め】MSSはトランスポート層、MTUは ________ 層の用語である。
→ ネットワークまたはデータリンク

【誤文訂正】MSSとMTUは同じ意味で使用される。
→ 正しくは「MSSとMTUは異なる階層の異なる概念。」


■ 問題6

次のうち、MSSの値に影響を与える可能性があるのはどれか。
A. DNSキャッシュサイズ
B. ウィンドウスケーリング値
C. パスMTU
D. ARPエントリ数

【正解】C
【解説】パスMTUの制限により、MSSの上限値が調整される場合がある。PMTUDによってMSSの最適値が選ばれる。

【穴埋め】MSSは、 ________ に基づいて調整されることがある。
→ パスMTU

【誤文訂正】MSSはARPによって調整される。
→ 正しくは「MSSはパスMTUによって調整される。」


■ 問題7

TCP MSSオプションを送信しない場合、受信側はどう処理するか。
A. 通信を拒否する
B. デフォルトMSS(536バイト)を用いる
C. 自動的にMTUを最大にする
D. TCP接続が即時切断される

【正解】B
【解説】RFCでは、MSSオプションがない場合はデフォルト値536バイトを使用することが定められている。

【穴埋め】MSSオプションが無い場合、デフォルトで ________ バイトが使われる。
→ 536

【誤文訂正】MSSオプションが無ければTCPは通信できない。
→ 正しくは「デフォルトMSS(536バイト)が用いられる。」


■ 問題8

MSSを小さく設定する目的として正しいものはどれか。
A. 通信速度を向上させる
B. 帯域を増加させる
C. IPフラグメントの発生を防ぐ
D. 再送制御を無効化する

【正解】C
【解説】パス中のMTUよりも大きいTCPセグメントはIPレイヤでフラグメントされる可能性があるため、MSSを調整してこれを回避する。

【穴埋め】MSSを制限することで ________ の発生を防止できる。
→ IPフラグメント

【誤文訂正】MSSを小さくするとフラグメントが増える。
→ 正しくは「MSSを小さくするとフラグメントを防げる。」


■ 問題9

MSSを指定するTCPオプションフィールドのサイズは何バイトか。
A. 2バイト
B. 4バイト
C. 6バイト
D. 8バイト

【正解】B
【解説】MSSオプションは4バイト(Kind:1バイト, Length:1バイト, MSS:2バイト)で構成されている。

【穴埋め】TCPのMSSオプションフィールドのサイズは ________ バイトである。
→ 4

【誤文訂正】TCPのMSSオプションは6バイトで構成される。
→ 正しくは「4バイトで構成される。」


■ 問題10

MSSに関する設定ミスが原因で、発生しやすい障害はどれか。
A. SYN flood
B. パケット破棄や到達不能(ICMP fragmentation needed)
C. 再送タイムアウト
D. MACアドレスの競合

【正解】B
【解説】MSSが過大に設定されていると、MTUより大きなパケットが送信され、途中のルータで破棄されICMPエラーが返される。

【穴埋め】MSSを大きくしすぎると、MTUを超えるパケットが送信され、 ________ が返されることがある。
→ ICMP fragmentation needed

【誤文訂正】MSSの設定ミスによってMACアドレスの競合が発生する。
→ 正しくは「MSSの設定ミスによりフラグメントやICMPエラーが発生する。」


必要であれば、「PMTUDとの関係」「Path MTU Black Hole問題」「MSS Clamping(調整)」などに派生した応用問題も提供可能です。ご希望があればお知らせください。

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